熊本県内で23人が亡くなり、2人が行方不明となった九州北部豪雨から、12日で10年です。被災地では、犠牲者へ黙とうがささげられました。
阿蘇市で開かれた追悼式には、遺族3人も参列し、犠牲者に黙とうを捧げました。
10年前の7日12日、阿蘇地方で大規模な土砂崩れが相次いだほか、熊本市の白川が氾濫するなどし、県内の死者・行方不明者は25人に。1462棟の建物が全半壊し、1911棟が浸水しました。
追悼式では、土砂崩れで父親を亡くした白石勲さんが慰霊の言葉を述べました。
白石勲さん「あの災害の教訓を忘れず、後世に伝え、これからも命を守る行動を必ず実践していきます」
一方、10年前の九州北部豪雨で白川が氾濫し、住宅17棟が全半壊する被害を受けた熊本市北区の弓削では、正午頃、災害の危険を知らせるサイレンを鳴らす訓練が行われました。豪雨の翌年、川の流域10か所に警報サイレンを設置し、毎年訓練を続けています。
弓削校区自治協議会・松川武敏会長「災害のあのときの怖かった意識を思い起こして、お互いに共助の考えで助け合って避難をしようと考えている」
(2022年7月12日放送)
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