安倍元首相が銃で撃たれて死亡した事件で、奈良県警の本部長が会見を開き、警備体制に問題があったという認識を示した。
安倍元首相は8日、奈良市の近鉄・大和西大寺駅で、参議院選挙の応援演説中に背後から近付いてきた山上徹也容疑者(41)に銃で撃たれ、その後、死亡した。
奈良県警の本部長は9日、記者会見を開いた。
奈良県警察本部・鬼塚友章本部長「警護・警備に関する問題があったことは否定できないと考えており、適切な対策を講じてまいりたいと考えております」
一方、逮捕された山上容疑者は、派遣社員として2020年10月から、京都府内の工場でフォークリフトで荷物を運ぶ仕事をしていた。
工場の責任者「(就職した直後は)正しい敬語が使える常識的な人だという印象を受けました」
しかし、作業手順を守らないことが多くなり、同僚などと相次いでトラブルを起こしていたという。
工場の責任者「『それやったらお前がやれや』と口頭で反抗されたという事案があったと報告を聞いております」
山上容疑者は、体調不良を理由に仕事を休みがちになり、5月に退職している。
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