【ヤンキー対警察の怒号】暴走族 栄 九州 近年、少子高齢化や暴走族の後継者不足により暴走族の高齢化が問題になっており、過去に一度解散した暴走族のメンバーや新規の中年デビューが元暴走族を名乗り旧車會とし

暴走族(ぼうそうぞく)とは、主に日本に見られるオートバイや乗用車を用いて騒音を伴う無秩序な運転をする集団。女性だけで構成される暴走族は「レディース」と呼ばれる。

暴走族車両 GS400E

暴走族車両
2019年時点で、日本全国に150グループが確認されている[1]。 集団による交通の妨害や危険をもたらす一連の行動は、主に道路交通法の共同危険行為として罰せられる[2]。また、集団の自動車やオートバイは、ほとんどが違法改造車であるため、この点で検挙されることもある。

2004年11月現在、共同危険行為で摘発された場合、最高で2年の懲役または50万円の罰金、交通反則通告制度に基づく違反点数25点が課され、運転免許取り消し後の欠格期間(免許を再取得できない期間)が数年におよぶ。このため、摘発された場合には、その後の就業に支障をきたす部分もあり、取り締まりも年々強化されていることから、全盛期と比べて構成者の大幅な減少も見られ、兵庫県では暴走族グループ(5人以上が所属するグループ)が姿を消した[3]。

一方で、小人数でゲリラ的に暴走するケースが増えている[4]。このことは「たまたまその場に居合わせただけ」という逃げ口が設けられるため、「集団」に対する取り締まり方法である共同危険行為を適用しにくいという問題も生じさせている。また、警察車両がこれらの犯罪行為を確認したとしても、自動車の入り込めない路地裏などへ逃げ込まれるといったケースも増加している。

近年、少子高齢化や暴走族の後継者不足により暴走族の高齢化が問題になっており、過去に一度解散した暴走族のメンバーや新規の中年デビューが元暴走族を名乗り旧車會として活動するケースが見られる。

目次
1 分類
1.1 共同危険型暴走族
1.2 違法競走型暴走族
1.2.1 種別
2 歴史
2.1 勃興
2.2 共同危険型の盛衰
2.3 違法競走型への移行と高年齢化
2.4 取り締まり
3 社会の対応
3.1 暴走族への助長の禁止
3.2 呼び換え運動
4 暴走族の文化
4.1 車両
4.1.1 違法改造
4.1.2 ベース車種
4.2 積雪地域
4.3 暴走族を扱った雑誌
4.4 ファッションの疑似右翼性
5 日本以外の暴走族に類似した集団
5.1 米国
5.2 ヨーロッパ
5.3 オセアニア
5.4 タイ
5.5 サウジアラビア
5.6 北朝鮮・中国
5.7 韓国
6 脚注
6.1 注釈
6.2 出典
7 参考文献
8 関連項目
分類
警察の分類では、大きく分けて「共同危険型」と「違法競走型」の二種の分類が存在する[5]。

共同危険型暴走族
マフラーの消音機を外したり、マフラーを途中で切断するなどして、意図的に大きなエンジン排気音を発生させる、あるいは大音響のホーンを鳴らすといった騒音を出したり、何台も車両を連ねて路上を占拠し低速で蛇行走行などを行う形態の暴走族を、共同危険型暴走族という。おもに、幹線道路や繁華街の一般道路、一部高速道路などで活動する。集団走行などの暴走行為をメインに活動していることにくわえて、一般市民を威嚇したり、活動するテリトリー内で起きる暴走族同士の抗争事件などの暴力的側面や直接的に暴行や恐喝を行う犯罪傾向も併せ持ち、実質的にストリートギャングに近い集団である。

1970年代から1980年代にかけて大きく社会問題化したこともあり、一般に「暴走族」というと、この共同危険型暴走族の姿が想起されることが多い。構成員の多くが若い男性で、女性のみの集団は「レディース」という俗称で呼ばれることもある。車両改造は、排気音を大きくしたり派手な装飾を施すことに費やされることが主で、かつてはスポーツバイクが主流だったが、近年ではスクーターやセダン型の四輪自動車など多岐に渡る。

不良行為少年の代表格と見られることが多く、1970年代から1980年代にかけ、一種独特の服装や髪型などが暴走族への所属有無にかかわらずファッションとして不良少年全般に広まっていた。ブームが終焉した後はより一般的なファッションに戻った者も少なくない。グループごとに地域性が強く、主に中学校の同級生同士の不良グループがチームを元に組織して結成され、周辺中学への征圧傘下を繰り返し、中学卒業後に暴走族として結成されるケースが多い(場合によっては高校の同級生同士で結成されるケースもある)。地元近圏を初めとした知人・後輩の不良グループを勧誘、複数の暴走族グループの連合化や傘下吸収等を繰り返し、組織の維持と勢力拡大を図っていく。そのため、それら中学校・高校の不良グループが結束したクラブ活動のような存在となり、加入予備軍となる軽度の不良少年に対しても背後で一定の影響を及ぼしている。さらには暴力団による資金提供のための下部組織として機能、または同団体への加入斡旋の場となるケースも多い。

地縁血縁等により比較的容易に参加できるが、体育会系的な体質からグループ内に見られる「掟」や負の同調圧力などのために脱退が難しく、掟を破るとリンチを加えるなどで拘束される。一方で時代の変化とともに、掟の厳しさが青少年層に受け入れられにくくなり、1982年ごろを境に規模は縮小傾向にある。基本的に、18歳または成人となる20歳をもって暴走族から引退し、替わりに年少者を加入させるという慣習があるとされてきた。1990年代以降には、求心力の低下から後継者ができずに一定の年齢になっても引退できない状況に陥ったり、人数不足を成人OBの再加入によって賄ったりするなどで、構成員が高年齢化する傾向もある。

旧車會
成人版の共同危険型暴走族。2000年前後から、共同危険型の暴走族を引退した後も楽しさを忘れられない者や、参加経験はないものの関係者と接点を持っていた者などの成人が集まり、自らの現役時代に人気だったバイク(現在では絶版車=旧車)を改造して活動するようになった。一般的な旧車愛好家によって主宰される旧車のオーナーズクラブ「旧車会」というジャンルが既に存在しており、類似する名称に拠る両者の混同なども発生している。
バイカー
成人版の共同危険型暴走族。1990年代中盤に一時的に流行した集団で、アメリカのアウトロー・モーターサイクル・クラブ(英語版)に影響を受けた者が、彼らを模倣したファッションで暴走族同様の行為をするもの。暴走族との違いは服装と乗っているバイクであり、革ジャンや革パンなどのスタイルで統一し、アメリカンバイクを乗り回すのが特徴。
違法競走型暴走族
一台ずつや複数台で連なって、速度を競うように走行する形態の暴走族を、“違法競走型暴走族”という。山間部の峠道、直線・環状の一般道路や高速道路などにおいて、純正品より排出音の大きいエンジンやマフラーに付け替えた車両を用いることや、ドリフト走行による摩擦音が発生することなどによって、通常の通行車両よりも大きな騒音を出して走る。本人らは共同危険型暴走族と同一視されることを嫌う傾向が強く「走り屋」の呼称を好んで用いる。速度を競う性質上「その進行を制御することが困難な高速度(刑法第208条の2)」での走行になりやすい運転の仕方であり、他の車両の運転者に危険を感じさせ急ブレーキをかけさせたり[6]、無関係な人を巻き込んで死亡させる事故も起きている[7]。

モータースポーツを真似た「イベント」を無断開催し、大規模なものになると、パーキングエリアや沿道などに同好の見物人も擁して占拠する。車両はスポーツカーなどの高速走行向きのものがおもに用いられ、走行性能を高めるための車両改造には、共同危険型暴走族よりも多額の資金を費やし違法改造をすることが多い。

1950-1960年代のカミナリ族の嗜好を受け継ぐ形態であり、歴史的には古いものであるが、1970-1980年代に共同危険型暴走族が社会問題化した印象が大きく、一般的な認知度は低かった。1990年代以降になって、共同危険型暴走族の活動が比較的下火になったことで相対的に違法競走型暴走族の比率が高まったため、社会問題として注目されるようになり警察などの取り締まりも本格化してきた。被害の大きい峠道などでは、夜間通行止めにせざるを得ない状況にもなっている。

人間関係などに制約の多い共同危険型暴走族よりも楽に活動しやすいことから、従来よりも不良少年が違法競走型暴走族に流入する傾向にあり、活動内容的に差異が薄い者もみられる。

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