ウクライナ軍による反転攻勢が続いている。
ウクライナ軍は、第2の都市・ハルキウで続いていた戦闘で、ロシア軍から勝利し、奪還に成功したという。
ウクライナ軍が奪還したハルキウ近郊のクトゥジフカ村では、破壊された戦車などが残されている。
「わたしたちの軍隊が来たときはとてもうれしかったです」
アメリカの政策研究機関戦争研究所は、第2の都市ハルキウで続いていた戦闘で、「ウクライナ軍が勝利したようだ」と発表した。
これは、ウクライナ側が13日に公開した映像。
東部・ルハンスク州でドネツ川に橋を架けて渡ろうとしたロシア軍の戦車などを攻撃。
進軍を阻止したとしている。
アメリカ国防総省の高官は、「ロシア兵は指示通りに動かず、一部の将校も命令に従うのを拒否しているとの情報がある」と述べ、ロシア軍部隊の士気に問題があるとの分析を示した。
そうした中、首都・キーウでは、13日、民間人を殺害したとして訴追された21歳のロシア兵に対する、初めての裁判が行われた。
弁護士「彼はここに居ることに不満はありません」
この兵士は、ウクライナ北部の村で自転車に乗っていた62歳の男性に向けて発砲し、殺害した疑いが持たれている。
ウクライナの検事総長は、ロシア軍兵士らによる戦争犯罪で、少なくとも41人の裁判が行われるとの見通しを示した。
キーウ近郊の村カチュジャンカでは、一時、ロシア軍によって占領され、少なくとも8人の市民が銃で撃たれ殺害されたという。
道路の脇にはたくさんの大きな穴が掘られており、食べ物の袋や瓶が散らかっている。
チェチェン人戦闘員と共同生活していた レーサさん「もう埋めたけど、ここには大きな塹壕(ざんごう)が3つありました」
村の住民レーサさんの家族は、村に押し入ったロシア軍兵士の人質となり、およそ2週間一緒に生活していたという。
チェチェン人戦闘員と共同生活していた レーサさん「わたしたちはここのソファで寝ていました。彼らのごはんをここで作っていました」
庭に塹壕を掘り、ウクライナ軍が来ないか24時間態勢で森の方角を見張っていたという。
レーサさんの自宅にいたのは、残虐な部隊として知られるチェチェン人の戦闘員だったというが、人間の盾となることで生かされていたという。
ロシア軍は、この村で占領した公民館や図書館を病院として使用していたほか、学校も占領し、本国などと連絡を取る拠点にしていたという。
学校職員・マリアさん「通信指令の拠点にしていました」
ミコラ校長「殺害された市民の掘り起こしをされました。嫌悪と憎悪が入り交じる気持ちでした」
一方、アメリカのオースティン国防長官は、ロシアのショイグ国防相と電話会談し、即時停戦を求めた。
両者が接触するのは侵攻後、初めてだったが、具体的な進展はなかったとみられている。
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