新型肺炎の感染者の拡大が止まらない。各地で影響が広がる中、どういう場合に相談窓口に連絡するのか、その目安が明らかになった。

感染拡大が最も深刻な中国・湖北省武漢市。
高層マンションに隔離状態となった住民が、ひもをくくり付けたバケツを下ろして、食料や生活用品を受け取っている。

中国本土での死者が1,770人、感染者が7万548人に増えた新型肺炎。

日本ではついに、新型コロナウイルスの対応にあたっていた厚生労働省の職員が感染していたことが新たにわかった。

この職員は、50代の男性。

2月11日から15日朝まで、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で情報を収集し、本省と連絡調整をする業務に従事。

14日に発熱などの症状があり、16日に感染が確認された。

職員は業務中、マスクや消毒などの対策をしていたが、マスクを外して、別の職員2人と食事をしたことがあったという。

一方、国内初の死亡事例となった80代の女性が入院していた相模原市の病院では、勤務する40代の看護師が感染したことが明らかに。

この看護師は、死亡した女性の看護にあたっていたという。

神奈川県などの会見「バイタルのチェックですとか、お手洗いの介助をやっていたとうかがっています。脈拍ですとか呼吸障害ですとか、血圧をお測りするというような行為」

この看護師は、80代女性が死亡した翌14日、発熱や嘔吐(おうと)を訴え、濃厚接触者としてウイルス検査を受け、16日に感染が確認された。

神奈川県などの会見「患者さんから医療従事者の方に感染した可能性は、限りなく高いんじゃないかと」

この看護師以外の医療従事者は、全て陰性だった。

さらに、和歌山県は17日午後3時半すぎ、新たに4人の感染が確認されたと発表。

そのうち3人は、すでに5人の感染者が確認されている済生会有田病院の患者の家族で、残る男性1人の感染経路は不明だという。

感染者の数が多い日本。
どのような症状があれば、医療機関に行くべきか。

17日午後3時すぎ、加藤厚労相が会見を開き、その目安を公表した。

風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く、また、強いだるさや息苦しさがある場合などには、全国の都道府県にある帰国者・接触者相談センターに相談するよう呼びかけている。

加藤厚労相「発熱等の風邪症状が見られるときに、学校や会社を休むこと。感染拡大を防止するためには、さまざまな場面で、国民の皆さんの協力をいただくのが大変大事であります」

(2020/02/17)

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