船長「大変なことになった」 沈没直前に受信した無線

北海道・知床で乗客乗員26人を乗せた遊覧船が浸水・遭難してから5日目。

「大変なことになった」。
事故直後の観光船から発信された無線の内容がわかった。

運航会社「知床遊覧船」の元従業員によると、3カ月前、事務所の無線のアンテナが強風で壊れ、船とのやりとりができない状態になっていて、無線を別の観光船運航会社が受信していた。

関係者によると、「KAZU I」が午前10時に出港したあと、豊田船長からは「カシュニの滝近くを通った」、「波が高い。ゆっくり動くので遅れていく」などと通信があった。

午後1時すぎには、「大変なことになった。救命胴衣を着せろ!」と緊迫した言葉が発せられ、その後、通信が途絶えた。

一方、「KAZU I」を網走海上保安署が事故2日前(4月21日)に点検した際、船の位置がわかるGPSプロッターと呼ばれる機器が取り外されていたことがわかった。

知床遊覧船は「整備のために取り外している」と説明したという。

この機器が事故当日に取り付けられていたかはわかっていない。

FNNプライムオンライン
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