ロシア軍2度目の「降伏要求」 製鉄所地下に女性・子どもが まるで要塞…36カ所のシェルター [ウクライナ侵攻]

ウクライナ北東部にある第2の都市ハルキウ。

ロシア国防省が公開した映像では、ロシアの軍用車が長い列を作り、道には車両に向かってロシア国旗を振る市民の姿が確認できる。

ロシア側がハルキウの一部を制圧したと主張しているのだろうか。

そのハルキウは、激しい攻撃を受けていて、市民の犠牲が増え続けている。

軍事侵攻は新たな段階に。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領「長い間準備を進めてきたロシア軍が“ドンバスの戦い”を始めた」

ゼレンスキー大統領はビデオ声明で、ロシアがドネツク州とルハンシク州があるウクライナ東部のドンバスと呼ばれる地域で、本格的な攻撃を始めたとの認識を示した。

ウクライナ政府も、戦争の第2段階に入ったとしている。

親ロシア派が多く住むドンバスは、ロシアが制圧を目指す重要な地域とされている。

東部制圧に向けて、ロシアは部隊の再編を図っていた。

アメリカ政府高官は、ロシア軍が新たに最大1万1,000人の兵士を投入したとみている。

親ロシア派の勢力は、全面支配を目指し、大規模な作戦を続けているとみられる。

一方、陥落間近といわれるマリウポリ。

ロシア軍は、戦車や大砲で製鉄所の攻撃を開始したとみられている。

この製鉄所で抵抗を続けているのが、ウクライナのアゾフ大隊。

司令官がFNNの取材に、現状について次のように述べた。

ウクライナ・アゾフ大隊 マクシム・ゾリン司令官「1時間ごとに攻撃されている。アゾフはあきらめず最後まで戦う」

ウクライナ側の最後の拠点となっているのが、アゾフスタル製鉄所。

イギリスメディアによると、その広さは11平方kmと、東京ドームおよそ235個分にあたる。

この製鉄所は、地下が要塞のようになっている。

製鉄所の社長によると、地下には36カ所のシェルターが設けられていて、厚さ最大7メートルのコンクリートの板で守られているという。

シェルターには、兵士だけでなく、市民1,000人近くが避難し、シェルター内とされる映像には、赤ちゃんを抱える母親や子どもたちの姿も。
寒いのか、皆、厚着なのがわかる。

避難した人「(外に出たら何がしたい?)やりたいことのリストを作りました」

こうした中、ウクライナがEU(ヨーロッパ連合)に加盟する動きが出ている。

ゼレンスキー大統領は18日、EU加盟に関する書類を正式に提出したことを明らかにした。

ロシアと国境を接する国など、ウクライナの西を囲う27カ国が加盟しているEU。

ゼレンスキー大統領が加盟に強い意欲を見せていた。

EUの行政を担う機関・欧州委員会のフォンデアライエン委員長も8日、首都キーウを訪れた際に、加盟に向けて迅速に動くと約束していた。

ゼレンスキー大統領「われわれは手続きを経て、EUに加盟できる。候補国になれることを期待している。加盟への手続きは数週間以内に行われるでしょう」

ただ、加盟するには全ての加盟国の承認などが必要で、ウクライナの加盟には、フランスやドイツが慎重な姿勢を見せている。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

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