“消耗戦”から“兵糧攻め”へ 戦術変更か・・・プーチン大統領 マリウポリ「制圧宣言」(2022年4月22日)

 ウクライナ情勢です。ロシア軍がマリウポリを制圧したと発表しました。プーチン大統領は、ウクライナ兵たちがいる製鉄所への攻撃を中止させ、徹底的な封鎖を命じました。

■プーチン大統領「ハエ1匹通れないよう」

 全世界の目が注がれる“マリウポリ最後の砦(とりで)”アゾフスタリ製鉄所。ロシア軍の砲撃が絶え間なく放たれます。

 マリウポリの市長は、設置されたはずの「人道回廊」が機能しておらず、残された民間人を救う方法がないと、訴えています。

 マリウポリ・ボイチェンコ市長:「状況は今も以前も厳しい。どこもかしこも、ロシア軍に支配されていて、避難できると言いながら、阻止してくる」

 そんなマリウポリを巡り、ロシアに動きがありました。プーチン大統領と、ショイグ国防相の会談です。

 ショイグ国防相:「親愛なるプーチン大統領閣下、ロシア連邦の軍隊、ドネツク人民共和国人民軍は、マリウポリを解放しました。民族主義者組織の残党は、アゾフスタリ工場の工業地帯に避難しました」

 戦いは続いているにもかかわらず、ショイグ国防相がマリウポリを制圧したと、プーチン大統領に伝えたのです。

 これを受け、プーチン大統領は、次のように話しました。

 プーチン大統領:「マリウポリ解放のための戦闘作戦の完了は、成功である。おめでとう」

 プーチン大統領がショイグ国防相の暗殺を命じた疑いがあるなど、一部報道で関係悪化が取り沙汰された2人。両者の直接会談は、侵攻開始直前の2月27日以来とみられています。

 椅子に深く腰掛け、右手はいつものように、机の端をつかんだままのプーチン大統領。対照的に、ショイグ国防相は緊張気味に、浅く腰掛けています。

 手には、複数枚重ねた小さなメモを持ち、せわしくめくりながら報告していました。

 プーチン大統領は、アゾフスタリ製鉄所への攻撃中止を命じました。

 プーチン大統領:「ロシア軍が地下墓地のような所を、はいずり回る必要はない。ハエ1匹通れないよう、製鉄所を封鎖せよ」

■ロシア“制圧宣言”にウクライナ反論

 ロシアは、犠牲を顧みない“消耗戦”から、完全封鎖の“兵糧攻め”へと、戦術を変えたということでしょうか。

 ウクライナ側は、プーチン大統領の一方的なマリウポリ制圧宣言を否定しています。

 マリウポリ市長顧問:「壊滅した都市を背景に、プーチン大統領は何かしら勝利を証明したいが、実際の勝利はない。でっち上げ行為は、ロシア人がいつもやってきたことだ」

 プーチン大統領の攻撃停止命令が下った後も、ロシア軍によるアゾフスタリ製鉄所への攻撃は、続いているといいます。

 ウクライナ・キャスター:「マリウポリ市民が隠れているシェルターは、ロシア軍に爆撃され続けています。また、ほとんど破壊されているアゾフスタリ製鉄所が、空爆にさらされています」

■カディロフ首長「製鉄所がお墓に」

 21日、ロシア軍の一員としてウクライナ侵攻に加わる、チェチェン共和国のカディロフ首長が、公式SNSに公開した映像です。

 チェチェン軍とみられる兵士が、激しい戦闘をしている様子が捉えられています。

 しかし、撃ち返されている様子がなく、本当の戦闘シーンかは、確認できません。

 制圧宣言が出された後に公開された動画では・・・。

 チェチェン共和国・カディロフ首長:「間違いなく、この製鉄所がお墓になります。もちろん、一時停戦が始まったら、降伏するために出てくる人たちに対して、ロシア軍、アフマット部隊やドネツク人民共和国軍がいつものように、まともな捕虜扱いを保証します」

 この映像も、本当にアゾフスタリ製鉄所かどうかは確認できず、動画配信用に撮影された映像ではないかと指摘する声も上がっています。

■ロシア富豪“謎の死”相次ぐが・・・

 一方、ロシア本国では、富豪の“謎の死”が相次いでいます。

 ロシアメディアによると、19日、天然ガス大手「ノバテック社」のセルゲイ・プロトセーニャ元副会長が、スペインのリゾート地で、妻と娘と共に遺体で発見されました。

 地元警察は、プロトセーニャ氏が家族を殺害後、自殺した可能性があると話しているといいます。

 また、18日には、ロシア有数の銀行の一つ「ガスプロム銀行」のウラジスラフ・アヴァエフ元副社長も、モスクワ市内の自宅で、妻と娘と共に死亡しました。

 捜査当局は、一家心中の可能性があると発表しています。

(「グッド!モーニング」2022年4月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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