感染症対策として人との接触を避ける傾向にあるなか、新潟市に無人でギョーザを販売する店ができました。厳しさの増す飲食業界で追い風となるのでしょうか。
新潟市西区に4月オープンしたギョーザの販売店。
【記者リポート】
「こちらギョーザの専門店ということで中に入ってみます。店の人はいないようです」
店員の姿もレジもなくあるのは冷凍庫のみ。
それもそのはず、こちらは24時間・無人で冷凍餃子を販売する店なのです。
この店は県内で多くのラーメン屋を営む『だるまや』が各店舗で出している人気ギョーザを、より多くの人に味わってもらおうと開設。
3月の北区に続き2店舗目の設置となります。
【だるまや 本間直也さん】
「(感染対策で)外食にあまり行かない方でもこちらで当店の餃子を自宅で食べていただける」
購入方法は、冷凍庫から購入する分のギョーザを取り出し、店頭に設置された箱に代金を投入するのみ。誰とも接触せず、短時間で買い物が終了します。
従業員が店に来るのは、商品の冷凍ギョーザを補充するときだけです。
【だるまや 本間直也さん】
「無人なので人との接触はほぼゼロだと思う。新型コロナ対策としてもいいのかなと思う」
手軽さと安心から人気も高まり、ゴールデンウイーク中には30個入りのパックが1日で約180箱売れた日もあったと言います。
焼き上がったギョーザのお味は…
【記者リポート】
「皮はモチモチで、あんは肉汁があふれ出してきます。ニンニクの香りがさらに食欲をそそり、店の味そのものです」
人手不足の解消にもつながる無人販売店舗。
だるまやによりますと、こうした店は感染が拡大している関東でも増えていて、今後さらに普及すると見込んでいます。
【だるまや 本間直也さん】
「これからの時代に合ったお店なのかなと思う。どんどんうちのギョーザを食べて、家庭で本物のギョーザを、だるまやのギョーザを楽しんでいただきたい」
ウイルス禍で誕生した新しい店の形。
飲食業界を救う存在としても期待がかかっています。
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