ウクライナ情勢や円安の影響で、企業間の取引価格の指標=「企業物価指数」が39年ぶりの高さとなっています。私たちの生活にも影響が広がりそうです。
日銀によりますと、3月の企業物価指数は1年前より9.5%上昇し、13か月連続の上昇となりなりました。39年3か月ぶりの高水準となっています。ウクライナ情勢よる原材料価格の高騰に加え、円安が進んでいることなどが原因です。
こうした中、大手製粉企業各社は、6月から業務用の小麦粉を値上げすることを決めました。パンなどに使う強力粉は25キログラムあたり370円、うどんなどに使う中力粉や薄力粉は320円から325円引き上げられます。今後、パンやうどんなどの値上げが広がる可能性があります。
サンアントンベーカリー 大川博さん「(Q:小麦の値上がりをどう思うか?)消費者の方には申し訳ないと思うのと、やっぱりうちとしてもこれ以上は我慢できないというのはあるので、かなり精神的には厳しいですね」
今回の小麦の値上がりは、アメリカやカナダの不作が要因ですが、次の価格改定が行われる10月にはウクライナ情勢による影響が反映されてくる見込みで、再び値上がりする可能性があります。
(2022年4月12日放送)
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