今月16日に福島県沖を震源とする大きな地震がありましたがその後も活発な活動が続いています。
国は日向灘で新たにM8クラスの地震の可能性があると公表しました。
ここ最近の気になる地震活動について掘り下げる週刊地震ニュース。
先週は震度1以上の地震が72回発生しましたそんな中、最大震度4を記録する地震が、3回ありました。
23日午前9時23分頃石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.3の地震珠洲市で震度4を観測25日午後0時8分頃にマグニチュード5点2の地震で大熊町などで震度4を観測27日午前8時15分頃浦河町で震度4を観測した地震の震源は十勝南部マグニチュード5点1でした。
3月16日に最大震度6強を観測した福島県沖ではその後も活発な活動が続いており、最大震度6強を含めて、28日正午まで震度5弱以上が2回、震度4が2回、震度3が10回など、震度1以上の地震は合計110回発生しています。
先週、政府の地震調査委員会から「日向灘」における巨大地震の発生について最新の結果が公表されました。
今年1月に大分や宮崎で震度5強を観測する地震がありましたが、この地震の震源は日向灘。
南海トラフ巨大地震との関連についても不安に感じた方も多かったと思います。
その日向灘で、今後マグニチュード8クラスの巨大地震がおきる可能性があるという発表でした。
この日向灘で過去におきたマグニチュード7を超える大地震です。
17世紀以降、マグニチュード7クラスの地震は9回発生しています。
その中でも注目されたのが、1662年・江戸時代におきた、M7.6の地震です。
津波の痕跡など、最近の調査でこの地震はマグニチュード8クラスの巨大地震であった可能性が分かってきました。
1662年の地震では宮崎県日南市沿岸で津波の高さが11メートルに達していたという分析も明らかになっています。
頻度の高いM7クラスよりも、さらに大きなM8クラスの巨大地震が、頻度や確率は不明としながらも、この日向灘を震源として起こる可能性があります。
日向灘は南海トラフ巨大地震の想定震源域の中にありますが、今回の発表は、日向灘単独でおきる地震の長期評価となっています。
南海トラフの発生確率「今後30年以内にM8~9クラスが70%から80%」という数字に変化はありませんでした。
「日向灘でマグニチュード8の地震となると地震の揺れも激しいものになるうえ、大津波を引き起こす恐れがあります。しかも陸から震源が近いため津波もすぐにやってくる恐れがある」ということです以上週刊地震ニュースでした。
(2022年3月28日放送)
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