2022年1月、南太平洋のトンガ諸島で発生した大規模噴火。
その影響で、およそ8000km離れた日本でも潮位が1メートル前後上昇し、津波警報や注意報が出された。
津波警報が出た高知・室戸市では、多くの漁船などが転覆する被害が発生した。
この潮位の上昇はなぜ起きたのだろうか。
気象庁は7日、大規模噴火によって起きた“ラム波”と呼ばれる気圧の波が原因とする分析結果を明らかにした。
気象庁「(トンガ沖噴火の津波は)ラム波によって引き起こされた」、「あの似たような現象が日本海で起こってもおかしくないのでは」
トンガ沖での大規模噴火では、秒速およそ300メートルの音速に近い速さの気圧の波が発生。
これがラム波。
このラム波が海面を押しながら伝わることにより、日本の太平洋沿岸部に津波が到達したという。
この影響で、岩手県では大学共通テストが中止されるなど、各地で大きな混乱が生じた。
気象庁は今後、海外で噴煙の高さが1万5000メートルに達する大きな噴火が起きた場合には、ラム波の予想到達時刻を参考に避難の呼びかけをする方針。
一方で気になるのが、このところ日本で相次いでいる地震。
7日午前9時半ごろには、愛知県で最大震度4の地震が発生。
さらに、6日は和歌山県でも起きるなど、太平洋沿岸部などで連日のように震度3以上の地震が続いている。
そこで心配されるのが、南海トラフ巨大地震との関連。
東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「メカニズムがそもそも違う」として、南海トラフ地震とは関係ないと指摘している。
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