“冷戦終結の象徴”マクドナルドがロシアで事業停止 スタバやコカ・コーラも表明(2022年3月9日)

 ロシアでの事業を見直す企業が相次ぐなかで、冷戦終結の象徴といわれた「マクドナルド」も事業停止を発表しました。

 凍えるような寒さのなか、店の外にできた長い行列。人々が入ろうとしているのは、マクドナルドです。

 1990年1月、マクドナルドのソ連1号店がモスクワにオープンしました。次から次へと客が押し寄せています。

 マクドナルドの進出は当時、“冷戦終結の象徴”とされていました。

 あれから、およそ30年。マクドナルドは今月8日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアで営業していたすべての店舗を一時的に閉鎖すると発表したのです。

 マクドナルドは、ロシアに850店舗を構え、6万2000人を雇用していますが、給料は払い続けるということです。

 ロシアからの撤退は、他にも・・・。

 コカ・コーラ社:「ウクライナで起きた悲劇的な出来事により、耐え難い影響を受けている人々と私たちの心はともにあります」

 コカ・コーラ社は8日、ロシアでの事業を停止すると発表しました。

 さらに、スターバックスも・・・。

 スターバックスのHP:「本日(8日)、スターバックスの全商品の出荷を含め、ロシアでのすべてのビジネス活動を停止することを決定しました」

 これまで、ロシアでの営業を停止していなかったグローバル企業の撤退が相次いでいることについて専門家は・・・。

 野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト、木内登英さん:「ロシアとのビジネスでもうけることはけしからんという批判が、アメリカや他の国にも広がってきた。世界の批判に耐えられなくなって、ロシアのビジネスを一時的に見合わせる決断に追い込まれた」

 ロシアの通貨・ルーブルが大幅に下がるなど、ロシア国内のビジネスが徐々に厳しくなっているといいます。

 野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト木内登英さん:「ロシアでビジネスを続けていっても販売の代金、『ルーブル建て』の代金の価値がどんどん下がってしまう。ドルに換算してアメリカに持っていっても、すごく利益が減ってしまう。こういった事情も恐らくロシア国内でのビジネスを止めるきっかけにもなっている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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