
サウジアラビアの基幹産業である石油の施設が9月14日に攻撃を受けた。政府は一部のメディアに現場を公開した。現場を訪れると、攻撃の精密さに驚かされた。世界最大規模の原油処理施設を抱える、サウジ東部のアブカイク。貯蔵や石油の処理設備が集まっており、国営石油会社「サウジアラムコ」が「中枢」と表現する、いわばサウジ石油産業の心臓部だ。
一直線に並んだタワー型の10の処理設備では、そのうちの五つに攻撃の跡があった。いずれも北西方向。極めて精密に攻撃されたことがうかがえた。
18の無人機(ドローン)で攻撃を受けたとされるアブカイクの施設でも急ピッチで復旧作業が続いていた。水や原油が入った球形の処理設備では、攻撃を受けた場所がえぐれているのがわかる。報道陣に公開された金属カバーは、直径1・5メートル以上の穴があき、その威力と狙いの正確さを物語っていた。
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