専門家「ロシア軍の混乱に乗じて攻撃を」外出禁止令は戦闘の前触れか・・・緊迫のキエフ(2022年3月16日)

緊迫した状況が続くウクライナの首都キエフに、ポーランド、チェコ、スロベニアの3カ国首脳が訪れ、ゼレンスキー大統領と会談しました。詳しい会談の内容やどこで会談が行われたのかは明らかにされていません。

ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシアとの全面戦争で多くの大使がウクライナを去ったが、ヨーロッパの自由な国の尊敬されるリーダーたちはウクライナの運命を心配し、恐れずここに来てサポートしてくれた。勇気ある正しい友好的な行動だ」

ポーランド、モラウィエツキ首相:「決して孤立はさせない。我々が共にいる。ウクライナの自由・安全を求める戦いは、我々のためでもあるのだ」

スロベニア、ヤンシャ首相:「ウクライナの未来のため、EU加盟を全面的に支持していく」

周辺国を中心に平和に向けた部隊を編成すべきとの考えも示されました。

ポーランド、カチンスキ副首相:「規則を変えてでも、自衛能力のあるNATOなどの人道的な平和維持部隊の派遣が必要」

首脳会談の直後に公開された映像では、ロシアとの停戦協議について進展がみられたとしています。

ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「報告によると、交渉内容はより現実的になってきているが、ウクライナに有利な結論を得るにはもっと時間が必要だ」

中断と再開を繰り返している、4回目の停戦協議について、15日の段階でウクライナのポドリャク大統領府顧問は「根源的に相いれないものがあるが、妥協の余地も確かにある」としていました。

ロシアのラブロフ外相も合意に近い部分もあると明らかにしました。

ロシア、ラブロフ外相:「交渉担当者たちの評価では、協議は難航しているそうだ。しかし、妥協点を見出す望みはある。(Q.交渉が現実的になってきたとゼレンスキー大統領が言っていましたね)そう、ゼレンスキーが現実的になったのだ。いくつか部分については合意が近いのではないかと見ている」

キエフでは35時間の“外出禁止令”が出されています。これはウクライナ軍の決定に基づくものです。その背景について、軍事アナリストはこう話します。

元アメリカ陸軍中将、マーク・ハートリング氏:「ロシア軍は混乱のさなかにあり、部隊を再編成しようと奔走しているができていない。現場のウクライナ指揮官は、ロシア軍の混乱と停滞に便乗しよう、『今こそ攻撃を仕掛けよう』と。外出禁止令もその一環だと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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