16日夜に発生した地震で首都圏などでは少なくとも26人がけがをし、最大210万軒が停電しました。
仙台市の様子。建物全体が細かい周期で激しく揺れ、映像を見る限り1分ほどで収まりました。
実は、これとは「違うタイプ」の揺れを感じた人もいました。
45階の住人:「揺れが長かったし、時間も長かった」「(Q.どのくらい感じました?)10分以上あったと思います。地震の後のビルの揺れが、すぐには止まらないで徐々に徐々に・・・」
東京湾岸のタワーマンションが林立するエリア。「10分揺れた」は少し大げさかとも思いますが、別の女性も・・・。
25階の住人(妊婦):「5分くらい・・・体感的には何か船酔いみたいな感じでずっと揺れいている感じかな。つわりじゃないけど、気持ち悪いなぁと・・・」
原因は「長周期地震動」。東日本大震災の時には東京・新宿の高層ビルが大きくゆったりと揺れ続けました。
一般的にビルは高いほど長い周期で揺れ、地震の揺れと一致すると大きく長く揺れ続けます。
25階の住人(妊婦):「(Q.不安は?)ありました。もし陣痛がきのうの夜来た場合、エレベーターも止まっていたので、どうやって下まで下りるんだろう。みたいな・・・」
震源から比較的遠い場所で起きた「奇妙な現象」。
突然、消えた街灯。地震後、首都圏の東京電力管内では一時約210万件が停電しました。
早めに復旧した地域も多かった今回の停電。実は「意図的」に電気を止めていました。その原理・・・。
火力発電などでは発電機に付けたタービンを回し、電気を作ります。
大きな揺れが起きた場所ではタービンなどの破損を防ぐため、自動で停止します。
すると「需要と供給のバランス」が崩れ、タービンの回転数が低下。発電の周波数も下がります。
ここで問題が・・・。我々が使う「交流」の電気は東日本では50ヘルツと決められています。これが49ヘルツなどに下がると家電製品などに支障が出るため、発電システムは「自動」で止まります。
この場合、「大規模な停電」につながるため、今回は周波数を維持するために一部地域を停電にしたといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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