キエフ攻防で“銃撃戦”・・・「村の解放作戦」ウクライナ軍に記者同行【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月14日)

 ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍が、首都キエフに迫ってきています。キエフ近郊では、取材中のアメリカ人のジャーナリストがロシア軍に銃撃され、死亡しました。

■「後ろから銃撃」米ジャーナリスト死亡

 キエフ州警察トップ:「彼は自らを犠牲にして、侵略者の残虐さや無慈悲を示そうとした」

 戦闘が激しさを増すキエフ近郊のイルピンで、ロシア軍の攻撃に巻き込まれ、アメリカ人ジャーナリスト、ブレント・ルノーさんが死亡しました。

 記者証には、ニューヨーク・タイムズの映像ジャーナリストと書かれていました。

 ニューヨーク・タイムズ紙:「長年貢献してくれた、優秀な映像制作者だった」

 ニューヨーク・タイムズは、ルノーさんの死を悼むコメントを発表。一方、ウクライナでの取材については依頼をしておらず、記者証は過去に発行されたものだとコメントしました。

 当時、一緒にいたジャーナリストによると、ルノーさんは、市民が避難する様子を撮影しようとしていました。

 当時一緒にいたジャーナリスト:「橋で避難の様子を撮ろうとしたら、『他の橋に連れて行くよ』と誘ってくる人がいたので、車に乗った」

 その後、ウクライナ側の検問所を通過した後、銃撃を受けたといいます。

 当時一緒にいたジャーナリスト:「ルノーは、後ろから銃撃を受けたんだ」

 AFP通信は、ロシア軍の侵攻後、ウクライナで初めて外国人記者が殺害されたと伝えています。

■キエフ戦闘激化・・・避難中にも“砲撃音”

 ウクライナ陸軍がフェイスブックで公開した、キエフ郊外での戦闘。画面左から飛んできたミサイルが、ロシア軍の戦車に命中します。

 他の戦車と兵士が道路を外れ、逃げようとしますが、攻撃は続きます。別の角度では、激しい爆発も起こっています。

 戦闘が激しさを増すキエフ近郊では、避難する市民をウクライナ軍がサポートしています。

 避難中にも、近くで砲撃の音が響きます。なかには、子どもの姿もありました。

 ウクライナ軍兵士:「僕のそばにいて、ここにいて」

■ロシア軍が“空港制圧”強調するのは・・・

 首都キエフを取り囲むように、3方向から部隊を前進させているロシア軍。キエフ近郊の空港を制圧した時とされる映像を公開しました。

 ロシア軍兵士:「前方攻撃、スティンガー。左から攻撃」「大丈夫、大丈夫。左へ行け。すべて、うまくいった」

 ヘリコプターからの攻撃に続き、兵士たちは地上に降り、空港に進んでいます。

 ロシア軍兵士:「行こう。2階もチェックしよう」

 空港を制圧したロシア軍。公開された映像では、兵士たちは“民間人を傷付けないこと”を強調します。

 ロシア軍上官:「自動車や一般人は傷付けるな」
 ロシア軍兵士:「了解」

■ウクライナ軍に記者同行 銃撃戦に・・・

 キエフ陥落に向け、攻勢を強めるロシア軍。対するウクライナ軍も抵抗を続けています。

 ウクライナ軍兵士:「これから敵がいる村を奪還しにいく」「マリウポリの仇(かたき)を討つ。ロシア軍をせん滅してやる」

 キエフ近郊の村に向かうウクライナ兵。戦況を伝えるため、地元記者も同行しています。

 地元メディアの記者:「キエフ近郊の村に移動中です。ウクライナ軍による村の解放作戦をお見せします」

 対戦車ミサイルなどを持ち、村に接近。砲撃音が響き渡るなか、ウクライナ兵も銃を構えます。

 地元メディアの記者:「ロシア軍を見つけ、戦いが始まりました。銃声が聞こえますか?」
 ウクライナ軍兵士:「攻撃を続けろ」
 無線:「村に敵の戦車が2台」
 ウクライナ軍兵士:「何?もう1回言って」

 村に近付くにつれ、戦闘は激しさを増していきます。

 地元メディアの記者:「ここから100メートル以内に、ロシア軍がいます」

 この戦闘で、ウクライナ軍の兵士数人が負傷。同行していた記者も、耳に傷を負いました。

 地元メディアの記者:「左耳が、まだ聞こえにくいです」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年3月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事