ロシアによるウクライナ侵攻は、日本の住宅事情にも影響を及ぼしている。
千葉県内で建設中の住宅。
この現場で使われている木材は、ロシア産。
大工「使いやすいっていうか、使いやすい大きさ。ずっとこの材料があるので、昔から使い慣れている」
ロシア産の木材は、強くて丈夫といい、この住宅では天井や壁などに多く使われている。
しかし、ウクライナ侵攻で大きな影響が。
大工「困っちゃいますね本当に」、「(ロシア産木材が入ってこないと? )現場が止まってしまう、これがなかったら。とんでもないこと」
4月以降、入荷のめどは立っておらず、先行きは不安定。
一方、木材の競り市場では、ロシア産の木材の買い付けに関して、異変が起きていた。
卸売業者「ズバリいこう、12万円までだね。買っておいた方がいいよ。来月の今ごろには20万円くらいになってる。今のうちですよ。もう本当になくなるからね」
買い手「1個ちょうだい」
こちらのロシア産木材は、1ブロックで12万円。
4日の時点で、通常時の2倍の値段だが、1カ月後には、さらに高騰するとみられ、駆け引きが行われていた。
そもそも、木材をめぐっては2021年、世界経済が再開したころに、ウッドショックと呼ばれる世界的木材争奪戦が起こった。
世界の5分の1を占める森林大国・ロシアによるウクライナ侵攻は、第2のウッドショックのような衝撃を与えている。
卸売業者の「丸宇木材市売」は、海外から購入する木材の半分がロシア産。
毎月、コンテナ10個分の木材をロシアから仕入れていたが、ロシア産の入荷が途絶えてしまったという。
丸宇木材市売・木曽川靖一取締役「今は、4月頭入港というところまでは見えているが、その先が契約できていない分があるので、とても心配」
世界の木材を扱う、加工木材の国内最大手「ポラテック」の工場。
ここでも木材にはロシア語が。
輸入木材全体の15%ほどがロシア産で、今の状況を危惧する。
ポラテック・北大路康信専務「(ウッドショックの影響で)今はもう木材がすでに2.5倍くらい(の価格)になっていて、完全に大暴騰している。日本にとって、ものすごく痛手になる」
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