原発も攻撃 ロシア危険な侵攻に非難集中 ウクライナ戦火続く [ウクライナ侵攻] (2022年03月04日)

ロシア軍の攻撃を受け、ウクライナの原発施設で火災が発生。
一向に攻撃をやめないロシア側の姿勢に国際社会からさらに厳しい声が上がっている。

鉄格子の向こうで涙する少女。

少女「なんでおりの中にいるの…」

ロシア・モスクワのウクライナ大使館に花をそなえようと向かっていたところ、ロシア当局に拘束された。

母親「この国は、人が集まらないように戦争に反対しないようにしているの」

少女「ここから出られる?」

やむことのない攻撃。

ウクライナの首都キエフの西にあるジトーミルで、4日、小学校がロシア軍によるミサイル攻撃を受け半壊。

死傷者の情報は入っていないが、ゼレンスキー大統領は「子どもたちが標的になった」と批判した。

そして、世界に衝撃を与えたのが、ウクライナ南部にあるヨーロッパ最大級の原子力発電所「ザポリージャ原子力発電所」への攻撃。

ロシア軍の攻撃で、原発施設で火災が発生した。

原発の広報官「消防士たちは銃撃を受けて火災現場に行けない。第1原子炉に攻撃を受けた、攻撃をやめろ! ザポリージャ原子力発電所は、ロシア軍の銃撃で火災が発生している」

その後、ウクライナ当局は、火災は消し止められ、けが人は出ていないと発表。

IAEA(国際原子力機関)は、ウクライナ側からの報告として、「攻撃を受けたのは原子炉ではない」としている。

一方、ロシア国防省は、「原発は先月28日からロシアの管理下にあり、ウクライナからの攻撃で火災が起きた」と主張している。

ゼレンスキー大統領は、原子力発電所への攻撃をチェルノブイリ原発事故を引き合いに出しつつ激しく非難した。

ウクライナ ゼレンスキー大統領「ヨーロッパやウクライナの皆さんは、チェルノブイリ原発で何が起こったかわかっている。ロシアは、もう1回同じことを繰り返すというか、もうしている」

また、ゼレンスキー大統領と電話で会談したイギリスのジョンソン首相は、「プーチンの無謀な行動は欧州全体を危機にさらす」と非難したうえで、緊急の国連安保理の開催を求めた。

一方、プーチン氏と会談したフランスのマクロン大統領の外交顧問は、「(マクロン)大統領は最悪の事態が訪れると予測している」と明かしている。

3日に行われたロシアとウクライナの2回目の協議では、停戦については平行線のまま。

3回目の協議の行方が注目される。

FNNプライムオンライン
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