けさ、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性のあるものを日本海に向けて発射しました。弾道ミサイルだとすれば、去年10月以来です。ソウルから渡辺記者の報告です。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮はきょう午前8時10分ごろ、内陸部から日本海に向けて飛翔体1発を発射しました。
日本政府によりますと、飛翔体は「弾道ミサイルの可能性があるもの」で、日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下したとみられるということです。弾道ミサイルだとすれば、北朝鮮が去年10月に新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを発射して以来です。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は年末に開かれた朝鮮労働党の中央委員会総会で、「日に日に不安定になっている朝鮮半島の軍事的環境と国際情勢の流れは、国家防衛力の強化をさらに力強く推し進めることを求めている」とし、軍事力を強化する姿勢を示していました。
今回の発射について、韓国政府の関係者はJNNの取材に対し「対外的なメッセージというよりはミサイル開発のための性能実験だった可能性が高い」との見方を示しています。韓国政府は午前中に緊急のNSC国家安全保障会議を開き対応を協議し、今回の発射に対して憂慮を表明しました。
岸田文雄首相
「昨年来、北朝鮮が連続してミサイルを発射しているということ、これは誠に遺憾なことであります」
北朝鮮のミサイル発射を受け、岸田総理は情報収集・分析に全力をあげ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うことなどを関係各所に指示しました。
また、岸防衛大臣は「現在の所、航空機や船舶への被害などは確認されていない」と発表しました。その上で、「いわゆる敵基地攻撃能力の保有も含め、あらゆる選択肢を検討し防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」との決意を示しました。(05日11:32)
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