コロナでイベントの中止が相次いでいますが、8月5日、熱海市で久々に観客を集めての花火大会が開かれました。また袋井市ではリモートでマラソン大会を予定しており、新しい様式でのイベントを開催する動きが出てきました。
5日夜、熱海市で行われた海上花火大会。夜空に5000発の大輪の華が咲き誇りました。新型コロナの感染が拡大する中、会場ではできる限りの対策が講じられていました。
会場係「すみません、消毒をお願いします。ご協力をお願いします」
消毒はもちろん、ホテルや旅館の宿泊者専用の観覧場所を作るなど客同士の距離を保つことが意識されていました。
会場係「会場内はたくさんスペースはありますが、できるだけ距離をとって離れて座ってください」
一般会場にも地面にはソーシャルディスタンスのステッカーを貼り、マスク着用の徹底も呼びかけられました。
<小林祐記者>「開始30分前です。みなさんある程度距離をとって座ってくれています」
会場では距離が取れる空いた場所もありましたが、一部の見やすい場所などでは混雑が発生していました。
熱海では例年4月から海上花火大会が開かれますが、2020年は新型コロナの影響で開催がずっと見送られ、5日が今シーズン初の開催となりました。今回は時間も15分に短縮され感染対策を意識した花火大会となったのです。
<観客>「楽しかった。(Q.何が楽しかった?)バーンっていうのが」「ちゃんと(決まりが)守られていてよかったと思う」「花火がキレイだった。時間短縮した分、凝縮されている感じがしてよかった」
<熱海市 齊藤栄市長>「若干人の集まりに偏りがあって、次回以降の花火大会にどこを改善するべきか、しっかり検証の結果を反映させていきたい」
新型コロナは県内のスポーツイベントにも変化をもたらしています。
<袋井市 原田英之市長(7月31日)>「第32回袋井クラウンメロンマラソンリモートチャレンジ。こういう名前でオンラインマラソンをやることにしました」
これまで毎年12月に袋井市で開かれていた袋井クラウンメロンマラソンをなんと、オンラインで開催するというのです。2020年の大会はスマートフォン用のGPSランニングアプリを利用し、エントリーしたランナーが9月27日から10月10日の期間中に各自が好きな時に好きな場所でトータルで42.195キロを走るというものです。みんなで走るという一体感は生まれませんが、密を避けるという理由で各地のマラソン大会が中止に追い込まれている中、なんとか大会を継続したいという熱意と知恵がこの形を生み出しました。
参加賞も新型コロナを意識したものに変えました。
<トッパン・フォームズ東海 鈴木進社長>「これが材料です。この長方形が曲線を生みます」
今回の大会にエントリーした参加者に贈られるのがこちらのフェイスシールドです。
<黒田菜月アナウンサー>「これはどのように装着するんですか?」
<鈴木社長>「見ててください」
<黒田アナ>「切り込みに挟むだけですか?」
<鈴木社長>「はい、これでもうできました」
キャップに装着することで簡単に飛沫防止ができるこちらのフェイスシールド、暑い夏でもランニングをする人にとって大きなメリットが隠されています。
<鈴木社長>「走る時に受ける風をうまく流すような形になっています」
実際に試してみると…。
<黒田アナ>「涼しい!風が通りますよ~!気持ちいい!」
ランナーのために風の流れを意識し、シールドが曇らないよう工夫された構造です。
<黒田アナ>「見てください!全然曇てないですよ。息切れしているのに曇らないので視界快適です。ぶれないし、前から受ける風にも強いので、圧迫感がない」
この曲線やフォルムは開発に関わった世界的デザイナーの横山稔さんのこだわりです。
<デザイナー 横山稔さん>「(重視したのは)快適性ですね。一般的なシールドだとおでこ部分にスポンジを使用していますが、それがないので汗がぬぐいやすい」
新型コロナのために制約だらけの夏になってしまいましたが、私たちの楽しみを少しでも確保するためにいろんな工夫が凝らされています。
(#オレンジ6 8月6日放送)
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