ロシア軍によるウクライナ各地への攻撃は止まらず、一般市民の犠牲者は増え続けています。
北部の街・チェルニヒウ。地元の州知事は、ロシア軍の戦闘機が集合住宅や学校を空爆したとしています。47人が亡くなりました。地元メディアによりますと、近くに軍事施設はないそうです。
各地で市民への攻撃が続くなか、2回目の停戦協議が開かれました。双方の代表団は、戦闘地域の住民のため、避難ルートを設置することについては合意したとしています。
ウクライナ代表団・ポドリャク大統領府顧問:「残念ながら期待の結果は得られなかった。唯一、言えるのは、人道的側面について細かく話し合ったこと」
ロシア代表団・メジンスキー大統領補佐官:「避難時の一時的な休戦の方法を合意できたのは大きな進展だ」
そもそも問題を引き起こしているのはロシアです。人口43万人の港湾都市・マリウポリをロシア軍が包囲しています。
マリウポリ・ボイチェンコ市長:「ロシア軍が電気や水、暖房の供給をブロックしている。橋や列車を破壊し、女性や子ども、高齢者が避難できないようにした。ウクライナ人に対する大虐殺が起きている」
ロシアが侵略を止めなければ、市民の犠牲は増えるだけです。プーチン大統領は、一方的な持論を展開し続けています。
ロシア・プーチン大統領:「ウクライナ軍は、病院や幼稚園から重火器を撤去する約束を守らず、戦車・大砲・迫撃砲を追加配備している。我々はまさに“ネオナチ”と戦っている」
一方のゼレンスキー大統領は、こう述べました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「我々の土地から出て行け。嫌なら同じテーブルで話をしよう。マクロン大統領やショルツ首相との会談みたいに30メートルも離れるな。かみついたりしない。私は普通の男だ。一緒に座って話してほしい。なぜ怖がるんだ」
アメリカ国防総省の分析では、首都キエフへ向かう主力部隊の車列は、2、3日動きがないといいます。ただ、大規模攻撃がいつ始まるかはわかりません。
キエフで暮らすリディア・セレンコさん(32)は、こう話します。
リディア・セレンコさん:「ロシアが国内最大の原発を攻撃して火災が発生した。ぞっとした。原子炉が攻撃されたら大爆発する」
ただ、どれだけロシア軍が迫ってきても、どれだけ怖くても、まだ、この地を離れるつもりはありません。
リディア・セレンコさん:「自宅は祖父が建てて、私が花壇を作った。高齢の父を避難させるのも大変だし、愛犬や家も残して行けない」
ウクライナから近隣諸国に避難した人は、すでに100万人を超えています。ポーランドとの国境に近いリビウの駅には長蛇の列ができていました。
ボランティア:「みんなポーランドまで行く。ウクライナ国内に残る人はいない。プーチンは何をするかわからない。ポーランドだって危ないかも」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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