ウクライナ首都で砲撃被害拡大「現実とは…」 “悲劇の市民”運ぶ列車はすし詰め

ウクライナの主要都市への攻撃が激しさを増しています。1日には、首都キエフでテレビ塔が狙われ、5人が死亡。映像には、爆発直前にミサイルと見られる物体が直撃する様子が捉えられていました。

近くにはナチスドイツによるユダヤ人の大量虐殺ホロコーストの追悼施設があり、施設側は施設も被害にあったと明らかにした上で、ロシア軍をこう痛烈に非難しました。

ホロコーストの追悼施設
「ロシア軍のキエフへの攻撃が、大虐殺を追悼するこの施設で始まったことは象徴的だ」

明海大学の小谷教授はJNNの番組で、アメリカ政府関係者の話として、「ロシアのキエフ包囲は5日から1週間で完了し、そこから砲撃を行い、降伏を強いるには3~4週間かかるのではないか」と述べました。こうしたなか、アメリカ国防総省がウクライナの最新の戦況を発表。

アメリカ国防総省 高官
「一部のロシア軍部隊の間では、兵士の士気が下がっている」
一体、どういうことなのか。

激化するロシア軍によるウクライナ主要都市への攻撃。激しい攻撃は第二の都市ハリコフでも行われ、さきほどロイター通信は、州知事の話として、「ハリコフでは過去24時間で11人が死亡し、112人がけがをした」と伝えています。

ハリコフの住民
「ロシア軍は住宅にも攻撃し、多くの市民が死亡しました。私は少なくとも、4人の遺体が路上に横たわっているのを見ました」

こうしたなか、アメリカ国防総省は1日、最新の戦況を発表。それによると、ハリコフでは依然激しい戦闘が行われていて、ロシア軍による包囲作戦が続けられているということです。一方で、こんな発表も。

アメリカ国防総省 高官
「一部のロシア軍部隊の間では、兵士の士気が下がっているという報告もある」

“ロシア軍はウクライナ軍の強い抵抗に遭い、燃料や食料も不足し、ウクライナに派兵されると知らなかった兵士もいる”というのです。

こうしたなか、両国の停戦交渉をめぐり、ロシア側から2回目の交渉が、きょうにも行われる可能性があるとする報道がありましたが、さきほどインタファクス通信は、“ウクライナ側から交渉について肯定的な答えがないため、開催は週末になる見通し”だとする情報筋の話を伝えています。

記者
「あれですね。この高層のマンションにミサイルが直撃しました。外壁が完全に吹っ飛んでいます。子供用の本ですね」

破壊された高層アパート。首都キエフでも砲撃による被害が広がっています。

市民
「現実とは思えない、実際にこんなことが起きるなんて」

記者
「列車に乗ろうと、ものすごい人です」

列車には危険が迫るキエフから避難する大勢の人々。

記者
「今、キエフからリビウに向かう鉄道が動き出しました」

乗客
「キエフを離れたくはなかったけど、爆弾が怖かったから」
「私がいた町も攻撃を受けました。子どもに会いたいです」

記者
「通路部分も満杯ですね。誰も動くことも出来ません」

キエフから西部リビウまでの移動時間はおよそ9時間。その間、車内はすし詰め状態です。

乗客
「みんな立っているのよ!もう少し場所を空けて!」

危険からようやく逃れてきても、人々の間にはストレスが続きます。

記者
「いま、キエフからリビウに到着しました。実に9時間でした。少し疲れた様子を見せていますけれども、リビウに避難してきて安心したような表情もうかがえます」

しかし中には。

乗客
「まだキエフに家族が残っています」

危険を逃れるため家族と離ればなれに。市民に襲いかかる悲劇は日々増え続けています。
(02日17:30)

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