国連の安全保障理事会では、アメリカなどが提出したロシアに軍の即時撤退を求める決議案が採決されましたが、ロシアが拒否権を行使し否決されました。
萩原豊記者
「アメリカの国連大使が今、議場に入ります。ロシアのウクライナ侵攻を止めることができるのか、安保理の存在意義も問われています」
国連安全保障理事会は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、アメリカなどが提出した決議案を採決しました。決議案は、ロシアに対し、「ウクライナに対する武力行使を直ちに停止すること」「無条件かつ完全に、軍を即時に撤退させること」などを要求する内容でした。
採決では、理事国のうち11か国が賛成しましたが、ロシアが拒否権を行使して否決されました。中国とインド、アラブ首長国連邦が棄権に回りました。
アメリカ トーマスグリーンフィールド国連大使
「この採決で、どの安保理理事国が、国連憲章を支持しているか、していないかがわかります」
関係者によると、当初の案にあったロシアを「最も強い言葉で非難する」などの文言に中国やインドが難色を示したことなどから、会合の開始が2時間延期されました。
(26日22:00)
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