霞山会アカデミー・オンライン講座「ロシアの瀬戸際外交をどう見るか―新たな局面を迎えた欧米とロシアの新冷戦―

ロシアが軍事力を盾に外交攻勢をかけている。昨秋からウクライナ国境付近に10万以上の兵力を動員して、ロシアの安全保障上の要求が満たされなければ「軍事的・技術的」手段を講じると、西側に最後通牒を突き付けた。これに対し米国とNATOは文書で回答したが、ロシアは満足のゆくものではないとして、ベラルーシや黒海でも軍事演習を開始し、ウクライナと西側に譲歩を迫っている。
冷戦終結からおよそ30年を経た今、なぜロシアは軍事力を背景とした威嚇外交の挙に出たのであろうか。ロシアのこの瀬戸際外交の目的、換言すれば、安全保障上の真の目的は何なのか。そもそもなぜロシアはウクライナにこれほどまでに執着するのか。果たしてこのロシアと西側のウクライナをめぐるせめぎあいは、どこに収束していくのであろうか。本講義では、これらの疑問について考察する。
2月のプーチン=習近平会談で、欧州とアジア太平洋の安全保障リンケージ、とりわけウクライナ危機と台湾危機の関連性が明白になった。中国の外交・安全保障政策をより正確かつ包括的に理解するために、欧州安全保障問題について理解を深めることが本講義の目的である。

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