ロシアがウクライナ国境周辺の軍の一部を撤収すると発表したことについて、アメリカの政府高官は逆に「ここ数日で7000人の兵士を増やした」との見方を示しました。
ロシアは15日にウクライナ国境周辺の軍の一部撤収を始めると発表。16日にはウクライナ南部・クリミア半島での演習を終えた部隊が撤収しているとする映像を公開しました。
これに対し、アメリカの政府高官は16日、「発表は嘘だ。ロシアがここ数日でウクライナの国境近くに7000人の兵士を増やしたことを確認した」と強調しロシアを批判しました。ブリンケン国務長官は16日、アメリカメディアに対し「ロシア軍の撤収を確認できていない。主要な部隊はウクライナ国境から遠ざかるのではなく、むしろ国境に向かっている」と指摘しています。
NATO ストルテンベルグ事務総長
「部隊や装備の撤収といった縮小の兆候は見られない」
また、NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長もロシア部隊の撤退は確認されていない、との見解を改めて示した上で、東欧や中欧にNATOの新たな戦闘部隊を創設することを検討すると発表しました。
NATO ストルテンベルグ事務総長
「NATO加盟国の防衛相は抑止力と防衛力のさらなる強化に向け検討に入ることを決めた」
ストルテンベルグ氏は、ルーマニアに部隊が配置される場合には、フランスがその中核となる意欲を示したことも明らかにしました。
まだ検討を始める段階ではありますが、ロシアの反発は必至です。
(17日10:58)
#ロシア #アメリカ
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