ウクライナ大統領NATO加盟“消極”発言、直ちに加盟方針でないと示唆

ロシアが欧米に対し、ウクライナをNATO=北大西洋条約機構に加盟させないよう求める中、ウクライナ大統領府はゼレンスキー大統領のNATO加盟に消極的とも受け取れる発言を公表。ただちに加盟する方針ではないことを示唆しています。

ウクライナのNATO加盟をめぐっては、ロシア側が欧米に強く反対し、ウクライナとの国境周辺に軍事展開をした一因となっています。

こうした中、ウクライナ大統領府は17日ゼレンスキー大統領の言葉を引用して、「ウクライナが自国の安全のためにNATO加盟の道を選択し、長い間この方向に進んでいると述べたが、我が国の同盟への距離は縮まらない」とする見解を公式サイト上で発表。

また、南部の都市マリウポリでゼレンスキー大統領が記者団に対し、「ウクライナがNATO加盟国になることを望まないロシアからの反対、そしてNATO同盟国の中のいくつかの国からの反対がある」と説明したと紹介しています。

ロシア関係者はJNNに対し、「この発表に100%ロシアが満足するとは思えない」としながらも、「事実上、NATO加盟を断念した声明のようにとれる」と指摘。

ウクライナ大統領府の公式発表がロシア側に何らかの影響を与えるかどうか、注目に値するとの見方を示しています。

ウクライナのNATO加入をめぐっては14日、イギリスBBCに対し、ウクライナのプリスタイコ駐英大使がNATO加盟という目標に、「ウクライナは“柔軟”な対応をする用意がある」との見解を表明。NATO加盟に関する立場を変える可能性については、「あり得る。圧力を受けている状況ではなおさらだ」と答えたということです。
(18日20:16)

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