ロシアがベラルーシと合同軍事演習 ベラルーシ南部や西部の演習場で

【モスクワ=小野田雄一】ロシア軍は10日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドに接するベラルーシ南部や西部の演習場で、ベラルーシ軍との大規模合同軍事演習「同盟の決意2022」を開始した。露国防省が発表した。
 発表によると、ベラルーシ南西部の演習場には露最新鋭防空システム「S400」が配備され、対空警戒訓練を実施。攻撃機スホイ25が迷彩の施された敵の戦闘指揮所や戦闘車両を発見し、空爆する訓練も行った。別の演習場では、海兵隊員による市街戦を模した訓練も行われたという。
 演習開始を受け、NATOのストルテンベルグ事務総長は10日、「欧州の安全保障にとって危険なときだ」と警戒を強めた。
 一方、ラブロフ露外相は同日、トラス英外相とモスクワで会談。だが、ウクライナ情勢の緊張緩和や露側が求めるNATO東方不拡大の確約などをめぐり、協議は平行線に終わった。

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