なぜ17歳で人生に絶望?少年通う高校コメント発表(2022年1月17日)

 東京大学の試験会場前で起こりました切り付け事件で、容疑者の少年は「東大医学部を目指しながら勉強に行き詰っていた」という趣旨の供述をしています。なぜ、少年はそこまで追い詰められ犯行に及んだのでしょうか。

 16日、2日目を迎えた大学入学共通テスト。

 試験会場の一つ、東京大学の前では、警察官によって物々しい警備が行われていました。

 15日、東大・弥生キャンパス前の路上で起きた切り付け事件。高校3年の受験生2人と72歳の男性を刃物で切り付けたのは、名古屋市の高校2年生、17歳の少年でした。

 少年は殺人未遂の容疑で現行犯逮捕。

 犯行に使われた包丁の他にも2本の刃物と、可燃性の液体が入ったペットボトルや瓶を所持していたといいます。

 犯行の動機については・・・。

 捜査関係者への取材から:「医者になるために東大を目指していたが、成績が上がらず自信を失くしていた。自殺する前に人を殺して、罪悪感を背負って切腹しようと考えるようになった」

 捜査関係者によると、少年は来年、東大を受験する予定で、そのため東大で事件を起こそうと考えた、とも話しているといいます。

 少年が通う名古屋市の私立高校は16日、謝罪と再発防止策などのコメントを発表。

 少年が通う高校のコメント(16日):「『密』を作るなという社会風潮のなかで、個々の生徒が分断され、そのなかで孤立感を深めている生徒が存在しているのかもしれません。今回の事件も、事件に関わった本校生徒の身勝手な言動は、孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況のなかで引き起こされたものと思われます」

 ツイッターでは・・・。

 ツイッターの声:「一生を左右するかもしれない試験の日なのに・・・巻き込まれた受験生が本当にかわいそう」「17歳でしょ?絶望するの早すぎない?」「最近こういう拡大自殺みたいな事件多いな・・・」

 他人を巻き込んだうえで、最終的に自殺を図る「拡大自殺」。

 去年10月、京王線の車内で起きた刺傷事件。容疑者の動機もまた、「人を殺して死刑になりたかった」というものでした。

 相次ぐ「拡大自殺」的な犯行。その背景にあるものは・・・。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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