埼玉・立てこもり事件　弔問でトラブル 動機は?

埼玉・ふじみ野市で27日夜、住宅に猟銃とみられるものを持った男が医師を人質にとって立てこもった。

警察は、28日午前8時ごろに突入し、66歳の男を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。

男が立てこもった埼玉・ふじみ野市の現場から、福井慶仁記者が中継でお伝えする。

男が立てこもっていた住宅では、午前11時半現在、警察による鑑識作業などが行われていて、付近は近隣住民以外は立ち入ることができない状態が続いている。

殺人未遂の疑いで逮捕された男は、渡辺宏容疑者(66)。

東入間警察署で調べを受けている。

近所の人の話では、渡辺容疑者は1～2年前に引っ越してきて、寝たきりだった高齢の母親と2人暮らしで、介護医療サービスを受ける様子が見られたという。

その母親が最近亡くなり、27日は医師や理学療法士など医療関係者が複数で弔問に訪れていたが、その際にトラブルとなり、銃声が2発聞こえ、渡辺容疑者は猟銃のようなものを持って、44歳の男性医師を人質にとって立てこもった。

渡辺容疑者と医師は、住宅の狭い部屋に立てこもっていたため、突入に時間がかかったとみられ、渡辺容疑者は午前6時半ごろには、警察に電話で「人質は大丈夫だ」、「救出してもらいたい」などと話していた。

警察が突入した際、けがをしていたという男性医師がどのような状態だったかや、突入の判断に至った経緯などは、まだ明らかにされていない。

警察は今後、立てこもりに至った動機などをくわしく調べる方針。

FNNプライムオンライン
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