母親亡くなり・・・一方的に恨み? 猟銃立てこもりで人質医師ら3人死傷(2022年1月28日)

 人質の医師ら3人が死傷して66歳の男が緊急逮捕された住宅立てこもり事件。男の母親が亡くなったことを巡ってトラブルが起きた可能性が浮上しています。

 警察車両の後方でマスクがずれて、うつむいた様子の男。

 殺人未遂の疑いで逮捕された渡邊宏容疑者です。

 27日夜、埼玉県ふじみ野市の住宅から発砲音が響きました。

 近所の人:「猟銃か何かの音が2発してパンパンと。それから『誰か助けて。警察に電話して下さい』と言われて慌てて家に入って。それから、もう1発が鳴った。銃声の音」

 警察などによりますと、渡邊容疑者の自宅で訪問医療などを行うクリニックの理学療法士(41)が胸などを撃たれて玄関先に倒れていて、また、同じ職場で働く男性(32)が催涙スプレーを掛けられて病院に搬送されました。

 そして、医師の鈴木純一さんを人質に容疑者は銃を持って立てこもり、約11時間後。

 人質だった鈴木さんは撃たれたとみられ、心肺停止の状態で搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

 渡邊容疑者と3人の医療関係者との間で一体、何があったのでしょうか。

 現場の自宅前では事件前日の26日に複数人が言い争う声を聞いたという人がいます。

 近所の人:「とりあえず、何かに揉めているという感じで怒鳴り合っている感じ。家の中には1人と外に何人かと」

 近所の人によりますと、渡邊容疑者は訪問介護を受けていた母親(92)と2人暮らしで、この家には3年前ほど前に引っ越してきたといいます。

 容疑者を知る人:「母が寝たきりだった。流動食だったので食事の時も(喉に)詰まらせてはいけないので目が離せなかったと言っていた。渡邊容疑者の家に行ったのが1回。本当に普通の温厚そうな人だった」

 26日に目撃された「数人が揉めていた出来事」と事件との関連は分かっていませんが、母親が亡くなって容疑者に呼び出された鈴木さんを含む7人が弔問に訪れ、トラブルに発展した可能性が浮上。

 地元の医師会によりますと、鈴木さんは容疑者の母親を5、6年ほど担当してきましたが、相談窓口には、この1年間で14、15回の電話相談が容疑者からあったということです。

 地元の医師会会長:「コロナの在宅医療の時に(保健所から)お礼の言葉を頂いた。いかに彼(鈴木さん)が第一線で信用されているか、頼りにされているかが分かる。東入間医師会としても大きな存在」

 黙秘しているという容疑者。母親の死亡で一方的な恨みを募らせた可能性もあるとみられ、警察は28日午後、捜査本部を設置し、立てこもりの詳しい動機など捜査を進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事