京王線の電車内で乗客が刺されるなどして17人がけがをした事件で、逮捕された男が事件前、東京の上野周辺で大量のライターオイルを購入するなど犯行の準備を進めていたことがわかりました。
2日、送検された住居不定・職業不詳の服部恭太容疑者(24)。先月31日の夜、調布市を走る京王線の車内で、乗客の男性(72)の胸を刃物で刺し、殺害しようとした疑いがもたれています。
犯行時、服部容疑者は車両の座席などに火をつけたとみられますが、その後の取材で、服部容疑者が犯行のおよそ2週間前に東京のJR上野駅周辺の専門店で大量のライターオイルを購入していたことがわかりました。当時、接客したという店員は・・・
服部容疑者を接客した店員
「これが一番大きい。若い方で10本だけオイルを買うっていうのは、ちょっと珍しいかなと思った。メガネかけて黒っぽい格好をしていた」
店員によると、服部容疑者はライターオイルの350ミリリットルの缶10本を現金およそ6500円を出して購入していったといいます。捜査関係者によりますと、服部容疑者はその後さらにライターオイルを買い足して、あわせておよそ4リットルを電車内に持ち込んでいたとみられています。
記者
「警視庁の捜査員が段ボールを持ってホテルから出てきました」
服部容疑者は事件のおよそ1か月前から東京に来て、八王子駅近くのホテルに滞在し、殺虫剤のスプレーを購入するなど犯行の準備を進めていたということです。ただ、その一方で・・・
「東京の観光名所をまわっていた」
東京スカイツリーなど観光名所を数か所訪れたとも話しているということです。事件当日の犯行直前には、ハロウィーンで仮装した人で賑わう渋谷の街も30分ほど歩き回っていました。
今年6月ごろまで福岡市で暮らしていた服部容疑者は、高校時代、空手部で主将を務めていたといいます。
部活動の後輩
「普通にやさしい人でしたけどね」
Q.どんな主将?
「あまり頼りないっていうか、1人でいることが多い、友達があまりいないとかよく聞いてた」
「死ぬなら、多くの人を殺して死刑になりたいと思った」と供述しているという服部容疑者。警視庁が動機をさらに調べています。(02日16:53)
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