「感染爆発」ともいわれる状況のなか、政府が示した自宅療養の方針をめぐって、医療の現場が揺れています。中等症と診断されたものの入院できず、自宅療養を余儀なくされた患者の深刻な現状も見えてきました。
埼玉県にある「ふじみの救急病院」。
「19床あるんですけど、建物の中は満床です。中等症とかで入ってきて、薬を投与して、酸素が外れてきて、こういう方をホテルや自宅に帰してベッドをあけて、次の入院患者を受け入れないと、あっという間にパンクする状況」(ふじみの救急病院 鹿野晃院長)
なるべく早く退院させることで何とか新たな患者を受け入れていますが、一方で・・・。
「22歳の女性。状態が悪い。これからつけて、だめだったら、人工呼吸にエクモもやらないと」(ふじみの救急病院 鹿野晃院長)
若い患者も重症化していきます。さらに患者が急増するなかで薬が枯渇する事態も・・・。
「苦痛を和らげるような、鎮静剤とかが枯渇している状態。鎮静剤なしでは拷問に近い」(ふじみの救急病院 鹿野晃院長)
常に病床のやりくりに追われています。
「重症の方を受け入れるために、ベッドコントロールをしています。ぎりぎりの戦いが続いています」(ふじみの救急病院 鹿野晃院長)
政府は今週、重症患者などを除いて自宅療養を基本とする方針を示しましたが、その後、中等症の患者でも入院の対象とすると修正しました。
院長は・・・。
「軒並み軽症、中等症の方は家で頑張ってくれというのは、あまりに無責任、無謀」(ふじみの救急病院 鹿野晃院長)
病床がひっ迫する中、自宅療養を余儀なくされた患者の命綱とも言えるのが、在宅医療を行う医師たちです。
「中等症患者の絶対数が増えている印象」(ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長)
「見きれない状況?」(皆川玲奈キャスター)
「かなり厳しい状況になってきている」(ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長)
このところの感染急拡大に危機感を強めています。
患者の自宅前で防護服に着替え、訪問診療の準備。保健所から自宅療養者に提供する食事支援が遅れているため、クリニックが自費で連休中の食事を用意していました。男性は80代、肺炎の所見もある中等症の患者ですが病床が埋まっていて、入院できないままだといいます。
「おうちにいるときは(酸素を)吸わないとダメ。酸素だって今(数値が)出ないぐらい色が悪い。手の色が紫だよね。今、手足の色が悪いけど、どう?」
「息苦しい」(80代の男性)
医師らが急いで酸素を投与します。
「ほら、酸素が出てきた。(数値が)上がった。これを吸わないと入院できない、(男性の)命綱だから」
今の感染者増加のペースが続けば、訪問診療の体制がパンクするのも時間の問題だといいます。
「一人でも多くの方に直接的な医療を届けていくことができるのかという懸念があります。いわゆる医療崩壊って事になるんですかね」(ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長)
(07日16:57)
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