新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出された緊急事態宣言では、PCR検査の件数を一日2万件へ倍増させるという指針が出されました。ただ、相談窓口である保健所は、すでにパンク寸前となっています。都内有数の繁華街を抱える港区の保健所では、問い合わせが一日200~250件ほどに上っていて、連日の業務に疲弊している職員も出てきているといいます。

さいたま市の保健所長は10日、「病院があふれるのは困るので、少し厳しめに、本当に陽性になりそうな人を検査する方針があった」と発言。さいたま市の人口10万人あたりの検査数を見てみると、で14.69件(12日現在)となっていて、同じ関東の政令指定都市である千葉市の94.7件(9日現在)と比べると少なくなっています。
 さいたま市の清水市長:「誤解を招く発言があったということで、そうしたことについて、厳しく注意を保健所長に対してしたところ。保健所では、市民や医療機関から相談を受けて、埼玉県などが示しているPCR検査の対象者を基準に沿って検査をしていると聞いている」

愛知県では12日、PCR検査の結果に誤りがあったことを発表しました。県が11日に陽性と発表した28人のうち、24人が実は陰性だったといいます。PCR検査の検体が誤って飛散し、他の検体に混ざったことが原因だといいます。愛知県は複数で確認しながら、工程を行うことを徹底するとしています。

検査の数が増えると、医療機関の負担が増える可能性もあります。その負担を減らすため、川崎市の多摩ファミリークリニックは、発熱専門の外来を独自に始めました。一般の外来と時間を分け、発熱やせきなどの症状がある患者だけを診療し、新型コロナ感染の疑いが強い人がいたら、PCR検査は行わず、大きな病院の帰国者・接触者外来に紹介するということです。
 多摩ファミリークリニック・大橋博樹院長:「(基幹病院などで)重症例を対応するマンパワーが足りなくなっていると、悲痛な思いを連日聞いていた。この患者の増え方だと、現実的には臨床的な診断も今後は致し方ないのでは。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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