タイ・バンコクを拠点に活動する、AKB48の海外姉妹グループ「BNK48」の「恋するフォーチュンクッキー」が、タイ国内で社会現象となっている。
同曲は、BNK48のセカンドシングルとして昨年12月に発売。CDを購入する文化がスタンダードではない同国内で、3万枚を超える売り上げを記録しているほか、動画サイト「YouTube」の同グループ公式チャンネルで公開されているミュージックビデオの再生回数も9000万回を超えている(現在は日本で視聴不可)。
日本では、13年8月に発売された同曲。同6月の第5回AKB48選抜総選挙で初の1位を獲得したHKT48指原莉乃(25)がセンターを務めた。70~80年代のディスコサウンドに乗せて、パパイヤ鈴木が振り付けたシンプルでコミカルなダンスが受けて、自治体や企業、団体が同曲を踊る動画が「YouTube」に次々とアップされるなど、流行した。当時、タイのAKB48グループファン有志が、動画もアップしていた。
タイでも同曲が発売されて以降、ダンスを踊る動画が広まり、現地在住の関係者によると、街中では同曲が流れる中で人々が踊ったり、テレビやラジオでもヘビーローテーションされているという。歌詞はタイ語だが、イントロでおにぎりを握るような振りから、日本のファンが曲に合わせて「おにぎり~」とコールする部分は同じという。
BNK48は、昨年2月に1期生がお披露目され、同4月にAKB48から伊豆田莉奈(22)が移籍。同8月に「会いたかった」でデビューした。今月31日、4月1日には初の単独コンサートを開催予定で、5500人を収容する会場が、チケット発売15分で完売するほど、グループの人気も高まっている。
19日には、今年6月に開催される「第10回AKB48選抜総選挙」に、海外グループメンバーも立候補できることになった。タイ国内での「恋チュンブーム」に乗って、今回の総選挙には「BNK48旋風」が吹くかもしれない。
日刊スポーツ
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