里川水系水力発電所群が土木遺産認定

近代建築物などを顕彰する土木学会の選奨土木遺産に、明治から大正にかけて建設された常陸太田市と日立市の水力発電所計5基と旧変電所1基が「里川水系水力発電所群」として認定された。
 認定されたのは東京発電が現在も稼働させている中里(同市東河内町)里川(日立市下深荻町)賀美(常陸太田市上深荻町)小里川、徳田(以上同市徳田町)の各発電所と、常陸太田市が所有する旧町屋変電所(同市西河内下町)。県内で最初に電源開発された水系の発電所群で、土木事業が地域社会の近代化に貢献してきたことを証する建造物などととして評価された。
 12日には、常陸太田市の中原一博教育長が旧町屋変電所を訪れ、同変電所の保存活動に取り組む市民団体「河内の文化遺産を守る会」(檜山貞人会長)の会員に認定を報告した。
 中原教育長は「先人たちが電気を通して生活を良くしようとしてきた歴史や伝統を、子どもたちに伝えていきたい」と話し、檜山会長は「活動に弾みがつく」と笑顔だった。
 土木学会選奨土木遺産は歴史的土木構造物の保存などを目的として2000年に始まった認定制度。本年度は全国で23件を認定した。

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