ダクトレス換気とダクト換気の特徴と違い|24時間換気の鍵は熱交換換気|WELLNEST HOME創業者 早田宏徳が語るシリーズ⑨

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▼24時間換気として一般的に知られているのは、第3種換気システムです。
第3種換気は、空気の入れ替えと同時に、室内外で熱が出たり入ったりするので、エネルギーのロスも大きくなります。WELLNEST HOMEでは、第1種換気の中でもダクトレス換気システムを採用しています。ダクトレス換気システムは、ダクト式と違ってメンテナンスコストと電気代が安く、効率的に熱交換換気を行うことができます。ダクトレス換気システムの特徴を、WELLENEST HOME代表の早田宏徳が、動画の中で詳しく解説します。換気システムについては、WELLNEST HOMEのサイトの「家づくりラボ」でも詳しく解説しています。動画と合わせて読んでいただけますと、より理解が深まります。
 
■換気システムに関する記事
24時間換気はデメリットばかりなの?熱交換換気で省エネ健康な家
https://wellnesthome.jp/989/

▼WELLNEST HOME公式サイト
https://wellnesthome.jp/

▼本文(文字起こし)

換気といっても実は多種多様で、いくつも種類がありますのでまずは一般的な話から。
まず第一種換気、第三種換気の二種類があります。

一般的にみなさんがご存知なのは第三種換気システムと言いまして、
洗面所やトイレやお風呂などからまず汚い空気を外に捨てます。

捨てるときに外壁に穴が空いていまして、
捨てる量と入ってくる量が同じなので、
基本的にこれを第三種換気システムというんですけれども、
弱点は外が暑いときは暑い空気が入ってくるし、外が寒い時は寒い空気が入ってくるので
エネルギー的にはかなりロスをしています。

それに対して第一種換気システムはというと、
入るときも出て行くときもダクトで制御することになるんですが、
暖かい空気と冷たい空気をフィルターで絡ませることによって、
熱のロスをなくしましょうというのが第一種換気システムです。

ただ弱点は部屋の湿気があったり、外の熱いベタベタの湿気が入ってくるときに
ダクトの中が結露したり、湿気ぽくなったりそこでカビが生えて、埃が出たりということで
長い年月を考えるとダクトの交換か、ダクトの清掃を考えなければいけないというのが
デメリットとしてあります。

そこで弊社が採用しているのがダクトレスの一種交換型の換気システムです。
これがあちらの壁に一つ設置しているとしたら、
対角の壁にもう一つ設置されていると思ってください。
そして空気がまずあちらから70秒熱い空気が入ってくることを想像してください。

70秒ずっとこちらに入ってきます。
そうしたら入ってきた量と同じ空気を反対側の対角の壁から70秒捨てます。
70秒経ったら切り替わって反対側から熱い空気が入ってきます。
そして対角側から中の涼しい空気を捨てるということになります。

そのときにこの中に、まずフィルターがありまして、フィルターは時々掃除します。
そしてこちらが高性能のDCモーター、非常に燃費のいいモーターです。
そしてその中にこのようなセラミックの筒が入っています。
こちらセラミックでできていて非常に表面積が大きいです。

ここを通って中の24℃の涼しい空気を70秒かけて外に捨てます。
そうするとこの筒が非常に冷たくなります。
70秒たつと切り替わって外から35℃の熱い空気が入ってきます。

セラミックは熱をためる力が非常に強いので、
真ん中あたりは24℃と35℃のだいたい半分くらいの温度、27℃くらいを保っています。
ですからここに出てくる風は35℃ではなくて27℃になっています。
どんどん外から35℃の風が入ってくると、
だんだん27℃の範囲が狭くなってきますので、どんどん小さくなっていきますので
切り替わって24℃の風を送ることで27℃の範囲を広げていくと。
これをバランスよくやっています。

しかもダクトレス、ダクトがありませんので
季節のいいときに洗って乾燥させればすぐ使うことができます。

且つ、非常に燃費がいいのがこちらのDCモーター、1つ3Wです。
1軒でだいたい6個しか使いませんので、18W。
18Wですので1日の電気代は、40円とか30円くらいなんですね。

そうやって空気をきれいにしたり交換してあげて、
且つ空気を暖めたり冷やしたりしてくれる。

かたや一般的な第一種換気システムの場合は残念ながらダクトの交換・清掃という、
将来的なメンテナンスコストも加味しなければいけませんし、
残念ながら日本の大手ハウスメーカーはダクトのことがあまり得意ではなくて
非常に電気代のかかる換気システムを使われていますので、
むしろ換気システムを入れたほうが電気代がかかると。

ということで弊社ではこちらを採用しています。

そうは言いながらもいくつかのモデルハウスで
ダクト式の換気システムをモデルハウスで実装しています。
且つ、ダクトが交換や清掃ができるように工夫しています。

ではなぜダクトの換気システムが必要かと言いますと、
例えば、別の動画で音の話をしていますけれども外がうるさい時は
ダクトレス換気システムは穴が空いていますので、音が入ってきてしまうんですね。

もしくは中でピアノ弾きたい、大きな音でギター弾きたいときに、
どうしても音が穴から出てしまうんです。

そういう場合にはその部屋だけ防音室ということで
ダクトで換気をすることもできますし、どうしても重度のアトピーの方ですと
ウェルネストホームでは病院や手術室よりも非常に埃の少ない
クリーンルーム並みの部屋を作れる技術を持っていますので
そういう方にはメリットデメリットきちんとご説明した上で
且つ価格も若干オプションでいただきますけれども、対応をすることが可能です。

最近はピアノを弾かれるお客様が多いのでそのオーダーが増えてきております。

日本人は昔から通風といって窓を開けて空気を入れ替えるということを
一般の方は正しいと思っていらっしゃるんですけれども
例えば今年の夏、気温が37℃までいって湿度が50%の時にですね、
夕方以降28℃まで下がっているんですが、
その時は湿度の量が変わっていませんので湿度80%になっています。

その状態で窓を開けて空気を入れると
この中を24℃くらいに下げようと思うと湿度が90%超えまして、
ありとあらゆるところでカビが生え始めます。

ですから通風というのはあくまでも昔、
日本がまだコンクリートがなくて、木があって森があって
エアコンのヒートポンプの熱風がなくて
夜に24℃の湿度50%まで下がった時に通風すればいいんですが、

今の日本の大都市圏のコンクリートジャングルでは
1年間で窓を開けられる時間はほとんどないと思ってください。

なので通風は素晴らしいことなんですが、難しいと思ってください。

換気というのは国では義務付けられています。
シックハウス法で中のホルムアルデヒドを捨てなさいということで、
2時間に一回空気を交換しなさいということになっています。

なので新しい建物には全て換気システムが入っています。
ただし、ただ2時間に一回空気を外に捨てて、
建物の至る所に穴を開けてダクトから空気を入れているだけです。

これも同じで結局外からダイレクトに暖かい湿った空気をどんどん入れていますので
ですから結果的にこの家の中がどんどん蒸し暑い状態になるという形になっています。

ですので換気といってもただ捨てればいいというものではなく
ただ通風すればいいというものではないんです。

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