大阪・梅田で進められている再開発の工事現場から古い時代の人の骨が発掘されました。その数、約1500体。生まれ変わろうとしているエリアには元々、有名な墓地がありました。
大阪の繁華街・梅田周辺にぽっかりと空いた空間。JR大阪駅の北側、「うめきた」と呼ばれる地域で、大阪駅のすぐ隣の工事現場では発掘の結果、なんと1500体の人骨が見つかりました。人骨以外に、土でできた人形や位牌(いはい)なども見つかりました。
一体なぜ、都会の真ん中に・・・。その謎を解く鍵となる絵がありました。「盂蘭盆会(うらぼんえ)七墓巡り図」。江戸時代、大坂にある7カ所の墓地を供養のために参拝して歩く、「七墓巡り」が庶民の間で流行しました。墓地の一つ「梅田墓」。その「梅田墓」があったのが、ここなのです。
大阪市文化財協会調査課東淀川事務所・大庭重信所長:「大阪市内はもちろん、日本全国のなかでもこれほど多数の人骨が一度に見つかる事例はほとんどありません」
土人形やミニチュア食器は、子ども用のおもちゃ。埋葬された子どものために入れられた可能性があるといいます。
この梅田墓があった場所・・・。7年前にその役目を終えた貨物駅があった所です。貨物駅は、100年以上にわたってこの場所にありました。その間もずっと、この地に眠っていたのです。今回、見つかった人骨は大阪駅周辺の再開発事業に伴って行われた発掘調査によるもので、3年前にもこの周辺で約200体の人骨が見つかっています。
大阪市文化財協会調査課東淀川事務所・大庭重信所長:「恐らく、あまり身分の高くない人たちが埋葬されているので、歴史に名前を残さないような人たちに光を当てることが期待できる」
調査を終えた大半の部分はすでに埋め戻されていますが、まだ一部、調査中の所もあるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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