神戸でもいよいよ26日から、旧優生保護法に関する国の責任を問う裁判が始まります。 私たちはどうして子どもを持つ権利を奪われたのか、原告の思いを取材しました。
兵庫県明石市に住む小林宝二さんと喜美子さん。 2人とも、耳が聞こえないこと以外はどこにでもいる仲むつまじい夫婦です。 連れ添って58年。 これまで誰にも言えなかったことがあります。
結婚してまもなく、赤ちゃんを身ごもった喜美子さん。 しかし、その後中絶手術と不妊手術を受けさせられます。 何も知らされなかった夫婦は、その後も子どもを望み続けました。
2人が長い沈黙を破ったのは、ことし9月のこと。 兵庫県に住む聴覚障害が、あるもう一組の夫婦とともに子どもを持つ・持たないという選択をする権利を奪い、その後も救済措置を取らなかった国の責任を問う訴えを起こしました。
2人が受けた傷が癒えることは決してありません。
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