北朝鮮が南北連絡通路を爆破「戦争抑止のための自衛的措置」強調も韓国側「脱北を防ぐための措置」との見方

北朝鮮が、韓国につながる道路を爆破しました。
狙いはどこにあるのでしょうか。

FNNソウル支局・濱田洋平記者が中継でお伝えします。

北朝鮮は、2023年11月から今回爆破した道路の近くに地雷を埋めるなど、要塞(ようさい)化を進めていました。

その背景について、北朝鮮は現地メディアを通じて、「戦争抑止のための自衛的措置」と強調していました。

しかし、韓国側は異なった見方をしていて、「北朝鮮内部から人員が外部に流出するのを防ぐため」、つまり脱北を防ぐための措置とみています。

10月10日には、北朝鮮の朝鮮労働党が創立79年を迎えましたが、その際に発表された談話で、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、「一部の党員が政策の一線から脱線して深刻な欠陥を引き起こしている」と指摘し、党の結束を呼びかけていました。

それだけ北朝鮮内部では、幹部や住民が不満が浮き彫りになっているとみられます。

ーー今回の道路爆破で、北朝鮮側にデメリットは?

爆破によるデメリットはほぼないとみられます。

そもそも、この南北を結ぶ道路は、現在は使われていません。

もともとは「南北和解と協力の象徴」とされていましたが、韓国を第一の敵対国とする北朝鮮にとっては、道路が存在するメリットはなく、むしろ破壊して、分断の意思を明確化することで、北朝鮮内の結束を高める狙いがあるとみられます。

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