イスラエル軍とヒズボラの攻撃の応酬が続き、国連では外交努力が呼び掛けられている。イスラエルを支援するアメリカは、足元を見透かされているようだ。
■イスラエルは改めて戦闘継続の意思
レバノンを拠点とする、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」を標的にしたイスラエル軍による連日の空爆。
レバノン保健省によると、26日にも各地でおよそ115件の攻撃があり、60人が死亡。首都ベイルート南部ではヒズボラ空軍部隊の司令官を含む2人が死亡したという。
イスラエル軍が25日に公開した映像では、軍のトップが兵士に対してレバノンへの地上侵攻を示唆した。
イスラエル軍 ハレビ参謀総長
「上空でジェット機の音が聞こえる。我々は一日中空爆を続けている。これは君たちが侵攻するのに備えた地ならしと、ヒズボラを弱体化させるためだ」
そして、イスラエル軍は26日にレバノン国境近くで地上侵攻を想定した訓練を実施したと発表した。
イスラエルとレバノンの全面戦争に発展する恐れが高まっている。
そうしたなか、国連の安全保障理事会は25日から緊急会合を開いている。
大規模な空爆を受けている、レバノンのミカティ暫定首相は次のように話した。
ミカティ暫定首相
「イスラエルの残酷な振る舞いによって我が国の主権と人権が甚だしく侵害されている」
名指しされたイスラエルは…。
イスラエル ダノン国連大使
「ヒズボラのロケット弾攻撃、レイプや誘拐を行うハマス、欧米の要員を標的にするシリアやイラクのシーア派民兵まで、皆アヤトラ(イスラム教シーア派の指導者)がその背後にいることを知っている」
明言は避けたもののイランを非難。これにイラン側も反発した。
イラン アラグチ外務大臣
「イスラエル政権は、和平を追求するつもりも停戦に同意するつもりもない。真の目的は地域全体を本格的な戦争に引きずり込むことだ」
26日、イスラエルのネタニヤフ首相も国連総会に出席するためニューヨークに到着。改めて戦闘継続の意思を示した。
ネタニヤフ首相
「私たちは全力でヒズボラを攻撃し続けており、北部の住民を故郷に安全に帰還させるというすべての目標を達成するまで止まらない」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年9月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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