この週末に石川県内各地を襲った大雨。能登を中心に住宅などへの被害が確認されたほか、8月4日の豪雨に見舞われた小松市の一部では、これまでの復旧作業が台無しとなる被害に見舞われました。
先週末、再び石川県内を襲った大雨。各地で土砂災害警戒情報が出されたほか、一部地域には避難指示も出されました。
七尾市などでは住宅の床上・床下浸水の被害も確認され、住民は家に入り込んだ泥をかき出す作業に追われました。
住民:
「下に小さい川があるんだわ、そこから全部流れてくるから。この通りね、なんでも上にあげて大変やね。本当に困る」
また別の住宅では…。
住民:
「こんな状態やわいね。これがみんな家にかぶさっている」
20日の大雨で裏山が崩れ倒れた木が屋根を貫通して部屋に迫っていました。
住民:
「ここで止まって不幸中の幸いかなと、こんな雨は初めて降ったとかこんなひどい目に遭ったとか他人事のように私も思っていたんですけど、自分も気を付けなければダメやなという気持ちになった」
一方、今回の大雨は能登だけではなく加賀でも…。
(リポート)
「こちらの道は20日の大雨で土砂が流れ込み歩くのも危険な状態です。その先の橋は完全に陥没しています」
8月4日の豪雨で道路が川のようになり大きな被害となった小松市中ノ峠町。連日、復旧作業が進められていましたが、再び大雨の被害に見舞われました。
16日、石川テレビが取材した時には川の護岸にそってきれいに積まれていた土のう。今回の大雨でその一部が流されてしまいました。また、撤去されたはずの泥やがれきが再び道路に流れ込みました。
住民:
「だいぶ良くなったかなと思った矢先に20日の大雨で跡形もなく、前にしたこと(復旧作業)が無になるような形で…雨って聞いただけでトラウマです」
復旧作業をふりだしに戻した今回の大雨。相次ぐ雨は一日も早い復興を願う住民に追い打ちをかけています。
★ 集中豪雨で深刻な被害…石川・小松市の被災地で地元の中学生が泥など撤去 被災者「胸がいっぱい」
石川県小松市で、同じ市内の中学生が集まり、泥の撤去作業などのボランティアを始めました。
22日、小松市中海町にやって来た地元の中学生。8月4日の集中豪雨で深刻な被害に遭った地元を助けたいと、生徒会や部活動などそれぞれの学校から有志で集まりました。
22日はおよそ30人が2班に分かれ、住宅の敷地などに入り込んだ泥の撤去に励みました。泥で覆われた場所、かつては子どもたちがバドミントンなどで楽しんでいた遊び場でした。
中学生:
「いきなりこういう状況になって、色んな人が困っているので少しでも力になれたらいいなと」
「同じ市っていうことが考えられない。少しもこの中海の力になって少しでも早く日常に戻れるよう頑張ります」
敷地の所有者:
「胸がいっぱいです。本当に十分に心を頂きました。ありがとうございます」
市によりますとボランティアに手を挙げた中学生は計約100人で、23日と24日も泥出しなどの作業を行うことになっています。
★ 松本薫さん「どこにいても石川県のことを思っている」豪雨災害の被災地で元五輪選手らが園児と交流
石川県小松市河田町の体育館に集まった子供達。
松本薫さん:
「今日は一緒に遊ぶの楽しみにしています」
その体育館を訪れたのは柔道の松本薫さん、飛び込みの中川真依さん、トランポリンの岸彩乃さんら3人の元オリンピック選手。
子どもたちが通っていた保育園は今月4日の大雨で床上浸水などの被害に遭いました。衛生上の問題から床などを張り替えなければならないため、再開の目途は立っていません。
そこで小松市出身の中川さんが松本さんらに声をかけ今回の訪問となったのです。
今は近くの公民館などに分かれて保育を受けている子供たち。22日は久しぶりに体を動かし、リフレッシュできたようです。
岸さん:
「家や保育園に帰ると、まだ爪痕が残るものが見えてしまうと思うが、この1時間ではいい笑顔を見られて、いい思い出として残ってくれたら」
松本さん:
「同じ石川県だしね、石川県を思うことって同郷みんなどこにいても石川県のことを思っているので、そんな思いで動きました」
中川さん:
「辛い思いをした子たちもいると思うので、その子たちが少しでも笑顔になって元気になってくれればという気持ちでやったので楽しくできてよかったです」
00:00 相次ぐ大雨…これまでの復旧作業が台無しに
02:43 被災地で地元中学生がボランティア
04:35 元オリンピック選手が保育園児を慰問
石川さんLiveNewsイット https://www.ishikawa-tv.com/minnano_news/
(2022年8月22日放送)
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