妻殺害で懲役10年の実刑の被告 控訴棄却 仙台高裁

4年前 山形県天童市で妻を殺害したとして、懲役10年の実刑判決を受けた72歳の夫の控訴審で、仙台高裁は一審判決を支持し、被告の控訴を棄却しました。

 判決によりますと、天童市東長岡の無職・佐藤茂 被告(72)は、2019年8月、自宅で同居する妻・典子さん(当時63)をナイフで切り付け、殺害。
 山形地裁は懲役10年の実刑判決を言い渡しました。
 被告側は「事件当時、心神喪失状態にあり、被告人の責任能力を認めた一審の判決は事実の誤認がある」などと主張していました。
 
 仙台高裁の渡邉英敬 裁判長は「被告人が殺害を悩んだ末、犯行に及んだということは健常な部分が残っており、行動をコントロールする能力が欠けていたとは言えず、完全責任能力が認められる」などと指摘。一審判決を支持し、被告の控訴を棄却しました。
 弁護人は上告について、「被告が検討中でまだ分からない」としています。

【山形テレビニュース】
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