トルコのシリア攻防 大統領「クルド勢力174人を殺害」

トルコの国防省は10日、9日夜から開始したシリア北部のクルド人勢力への地上作戦で「戦闘員ら174人を殺害した」と発表しました。トランプ大統領の判断によるアメリカ軍の撤収に乗じた攻撃は広範囲に及び、被害が拡大しています。
現地メディアによりますと、トルコ軍は10日までに180ヵ所以上の施設を攻撃したということです。一方、クルド人勢力側はトルコが攻撃を始めて以来、市民9人が死亡したと主張しました。シリア人権監視団は市民6万人以上が避難を強いられているとしています。
EUなどがトルコへの批判を強めていますが、エルドアン大統領は「トルコ国内にいる360万人のシリア難民をEU域内に送り込む」と述べ、けん制しています。

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