自給自足する村での連続レイプ事件 話し合う女性たち 実話を元に描く 映画「ウーマン・トーキング 私たちの選択」予告

2023年6月2日より劇場公開される、本年度のアカデミー賞で脚色賞を受賞した「ウーマン・トーキング 私たちの選択」の、日本版予告が公開された。
 
 予告は、「目が覚めたら アザや傷が出来ていた」という声とオーナ(ルーニー・マーラ)の姿によって、2010年に小さな村の女性たちに起こった悪夢の朝を描き出す。次に映し出されるのは、緑豊かな村で笑顔を浮かべて駆け回る子どもたちと、対照的に納屋で自らの未来と尊厳、そして子どもたちのために語り合う女性たち。男たちのいない2日間のタイムリミットの間に、赦すか、闘うか、それとも去るかについて議論する。
 
 スカーフェイス・ヤンツ(フランシス・マクドーマンド)は「“赦し”は信仰」と主張するが、男たちへ激しい怒りを抱くサロメ(クレア・フォイ)は「私は赦せない 決して赦さない」と真っ向から対立する。それぞれの女性たちが抱える、怒り、悲しみ、悔しさ、愛。「未来へ希望を抱きたい」「子どもたちを守らないと」という決意と、「こんなことして赦されるの?」という葛藤が描き出されている。
 
 「ウーマン・トーキング 私たちの選択」は、2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元にした、ミリアム・トウズによるベストセラー小説「WOMEN TALKING」を原作とした作品。舞台は 2010年の架空の村。自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きる女性たちがたびたびレイプされる。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」などと男性たちに否定されていたが、それが実際に犯罪だったということを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来をかけた話し合いを行う。
 
 監督・脚本は、「アウェイ・フロム・ハー」で監督・脚本家としてデビューし、数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。本作で、本年度アカデミー賞の脚色賞を受賞した。2度のアカデミー賞ノミネート歴を持つルーニー・マーラが主演を務め、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショーらが出演している。出演とプロデュースを務めたオスカー女優のフランシス・マクドーマンドは、本作のオプション権を獲得後、ブラッド・ピットが率いる映画制作会社「PLAN B」へ話を持ち込み、映画化が実現した。
 
【作品情報】
ウーマン・トーキング 私たちの選択
2023年6月2日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
配給:パルコ ユニバーサル映画
© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.

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