国連の安全保障理事会でウクライナ情勢などをテーマにした会合にゼレンスキー大統領が出席し、「人類はもはや国連に希望を抱いていない」などとして改革を求めました。
記者
「ゼレンスキー大統領が会場に到着しました。これからロシア側と直接向き合います」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「国境を守るということに関して、人類はもはや国連に希望を抱いていない」
ゼレンスキー氏は20日、会合で複数回にわたって「国連は無力だ」という趣旨の発言を繰り返しました。そのうえで、「侵略を止めることができたはずの国連の行動は、すべて侵略者に与えられた特権によって打ち砕かれている」と述べ、「安保理での拒否権の無効化」などといった具体的な改革案を提示しました。
一方、ロシアのラブロフ外相はゼレンスキー氏が退席したあとに現れ、「ウクライナの犯罪行為に対する西側諸国の無条件の支援は、民族自決の原則への違反にほかならない」などと発言し、軍事侵攻を正当化しました。
Q.きょうの会合はどうでしたか
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「力強い会合だった」
ゼレンスキー氏は会合後、JNNの取材に対しこのように述べ、2日間にわたる国連での日程を終えました。
ロシア プーチン大統領
「中国国家主席の招待を受けて、大変嬉しく思います」
一方、ロシアのプーチン大統領は中国の王毅政治局員兼外相と会談し、来月、中国を訪問する意向を示しました。
実現すれば、ICC=国際刑事裁判所がプーチン氏に逮捕状を出して以降、初めての外遊です。
また、プーチン氏は中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」を積極的に支持する立場を表明しました。
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