台風14号が接近中 防災のプロに聞く「家庭でやっておくべき備え」とは?(2022/9/16)

接近中の台風14号は東海地方に暴風をもたらす可能性が高くなっています。気象災害への備えが各地で進んでいます。

台風14号の接近に備え、愛知県では16日に気象台の職員が、自治体や報道機関に向けた説明会を開きました。

(名古屋地方気象台 西村清志予報官)
「台風が接近する前の17日から、非常に激しい雨の降る所がある見込みです」

東海地方は17日の土曜日から20日の火曜日にかけて大雨になるほか、19日の月曜日から20日は暴風の恐れがあります。

さらに、三重県南部にある人口1万人あまりの紀宝町では、先を見越した防災対応のためのタイムラインの会議が16日の午前11時から1時間ほど行われました。

参加したのは気象台や自治体関係者、防災の専門家らです。

2011年9月に台風12号が紀宝町などを襲った際には、町内の死者・行方不明者は2人。家屋の被害は全壊を含めて合わせて1004棟に及びました。

紀宝町では16日の会議であらためて早期の避難行動をとること。コロナ対策として感染者や濃厚接触者には個別の避難所を利用してもらうことなどを確認しました。

では、愛知県で行われた気象台の説明会では備えについて…。

(名古屋地方気象台 西村清志予報官)
「基本的には不要不急の外出を避けるのが一番良い」

また、台風前にやっておくべき備えとして。

1)運べる植木類は家の中へ入れておくこと
2)窓の近くにモノは置かないこと
3)停電に備え懐中電灯を準備しておくこと
4)防災グッズは身近に用意しておくこと

さらに、今からできる備えを防災のプロ「レスキューストックヤード」にも聞きました。

(レスキューストックヤード 浦野愛常務理事)
「ライフラインが止まったときに、慌てて何か準備をしても間に合わないので。今のうちに準備できるものをそろえておくと良い」

たとえば小型の懐中電灯を紙コップの中に入れ水の入ったペットボトルを上にのせると…。

(レスキューストックヤード 浦野愛常務理事)
「光が柔らかくなって周囲360度を明るい状態に保つこともできるし、この明かりなら少しほっとできるのではないか。(Q:スマホを代わりに使えるのでは?)スマホも良いが、スマホは大事な情報収集や安否確認で連絡を取る時に使うと思う。明かりで電源を使うといざという時に支障が出てしまう」

そして、「土のう」の代わりになるのが「水のう」です。

(レスキューストックヤード 浦野愛常務理事)
「家の中に水が入ってきそうになったときに、せき止める物として土のうがあるが、土のうは近くに土がないと作れないので一般家庭で準備するのは難しい。代わるものとして水のうがある」

作り方は簡単。段ボール箱に水を注いだゴミ袋を入れます。あとは、ブルーシートで覆うだけ。

(レスキューストックヤード 浦野愛常務理事)
「これを玄関前に置いていただいて、玄関口から水が入ってこないように作ってもらえれば」

豪雨の際、自宅のキッチンの排水口を上からふさぐと、汚水の逆流を防ぐこともできるとのこと。

(レスキューストックヤード 浦野愛常務理事)
「大雨や台風は地震と違い、前から予測がしやすい。それをキャッチするための“アンテナ”を個人個人が張って、しっかりと情報収集する」

そして、9月20日は名古屋市内の全市立小学校など268校で給食の献立が「非常食」のカレーライスに変更されることになりました。

非常食は各学校で備蓄されているもので、台風14号の影響で学校が休校になった場合、給食に使う食材を廃棄するのを防ぐためだということです。

名古屋市で給食の献立が非常食に変更されるのは、ことし初めてです。

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