FRB＝連邦準備制度理事会のパウエル議長は9日、アメリカ議会上院で証言しました。景気や労働市場の減速を強調し、年内の利下げを改めて示唆しました。パウエル議長は利下げする際は、景気や労働市場もインフレと並ぶ大きな判断材料となりつつあることを新たに示しました。一方、利下げの時期については「今後もインフレ抑制を示す良好なデータが続けば、自信を深められる」と述べるにとどめています。公聴会では、野党・共和党の議員から11月の大統領選挙より前に利下げすることをけん制する発言もありました。ただ、パウエル議長は「政策判断はデータ次第だ」と述べ、中央銀行の独立性を改めて強調しました。
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