グアム付近にある熱帯低気圧が、22日昼あたりまでに台風10号になる可能性が出てきました。
最新の進路予想を見ると、熱帯低気圧はこのあと台風になった後、発達しながら北上し、早ければ26日に本州のどこか、もしくは四国に直撃する恐れが出てきています。
そして、アメリカの海洋大気庁の予想を見ると、27日の未明に近畿地方に直撃する恐れも出てきています。
どうなるのか見ていきます。
21日夕方、天気が急変しました。
午後5時半の東名高速道路の映像を見ると、激しい雨が強く地面に打ちつけています。
栃木・宇都宮市では、雨粒が非常に大きく激しく地面をたたきつけ、目の前には黒い分厚い雲が覆っていました。
東京・お台場の情報カメラが世田谷方向に捉えたのは、分厚い雲と巨大な雨柱です。
ゲリラ雷雨が発生したとみられます。
午後5時を過ぎた東京・世田谷区では、急に激しい雨が降ってきました。
一部の道路では冠水する様子や、全身びしょぬれになって走り去っていく人の姿が見られました。
福岡・太宰府市は最高気温が38.3度と、21日も日傘が手放せない危険な暑さとなりました。
これにより、猛暑日の連続日数が34日となり、国内最長記録を21日も更新しました。
今、列島で続いている危険な暑さとゲリラ雷雨。
それらに21日、新たな心配の種が加わりました。
気象衛星「ひまわり」が捉えたのは、日本のはるか南、サイパン付近で渦状に集まりつつある雲。
台風のタマゴ、熱帯低気圧です。
気象庁は、この熱帯低気圧が発達して、22日の午後3時までに台風になると予想しています。
発生すれば台風10号となります。
16日に関東を直撃した7号など、このところ立て続けに発生している台風。
今回はどういった点に注意が必要なのか、川原浩揮気象予報士は「発達しながら北上して、来週月曜日(26日)に本州から四国に上陸の恐れ。アメリカ海洋大気庁の予想モデルですが、台風は来週火曜日(27日)の未明あたりに三重県付近に上陸する予想」と解説しました。
アメリカの予想進路では、26日に小笠原諸島付近からそのまま北上し、中部地方に接近。
27日に、三重県周辺を直撃する予想となっています。
気がかりなのは、台風の進路上の海面水温です。
川原浩揮気象予報士:
中でも心配なのが、東海エリアや近畿地方に近づいた場合、近くの海面水温が30度を超えたままなんですね。このあたりでは一気に台風が発達しながら、ピークのまま上陸する可能性がありますから、ルートによって引き続き注意をしていただきたいです。
気象庁のスーパーコンピューターによるシミュレーションでは、新たな台風の影響もあってか、接近前の24日から25日にかけ、本州で雨のエリアが拡大する見通しです。
関東から九州の太平洋側では、22日も雨雲や雷雲が湧きやすくゲリラ雷雨が発生する恐れがあり、注意が必要です。
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