【防災訓練】航空会社と大学がタッグ組んだワケは? 災害に備え「リアルな防災訓練」

航空会社と大学がタッグを組んで地震や津波への備えを進めています。行われたのはリアルな防災訓練です。

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東京・品川区にある日本航空本社。この日の訓練は、セミナー中に首都直下地震が発生したという想定です。

『緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください』

日本航空社員「みなさん大丈夫ですか、落ち着いてください」

訓練では、水色のビブスを着けた日本航空の社員15人が参加。一方、セミナー参加者役は慶応義塾大学の学生です。実は学生たちは全員、訓練の仕掛け役。被災者役をリアルに演じます。

日本航空社員「息を吸えますか、大丈夫ですか」

パニックになった人に声をかけ、落ち着かせます。しかし―。

被災者役「こんな建物にいて大丈夫か?」
日本航空社員「大丈夫です」

はっきりとした指示が出ない会場には、不穏な空気が流れます。

被災者役「津波くるよ、津波。海近いから上いった方がいいよ、みんな」

さらに―。

被災者役「ここの会場のマニュアルはどうなっているんですか? 早くしないと本当に間に合わないですよ」

厳しい声も飛びます。

およそ15分のリアル防災訓練はここで終了。参加者からは様々な課題が出されました。

参加者「自分がいる場所の危険性を理解していないから、答えられない」「誰が(会場を)仕切るのか、判断を下すのか決めておく必要がある」

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一体なぜ、異業種の航空会社と大学が連携して防災訓練を行うのでしょうか?

日本航空 産学連携部人財開発グループ・大村美保さん
「外部の知見を取り入れて、自分たちの防災の意識を高めることで、さらに安全が一段階あがる」

防災教育が専門 慶応義塾大学・大木聖子准教授
「『空の安全』と『地震防災』は関係ないようにみえるが、安全を最優先して行動するという意味では、根幹が近いところがあって。互いに学び合いながら、安全のあり方を高めていきたい」
(2023年12月3日放送「ストレイトニュース」より)

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